今回は「上新電機」について紹介します。
「上新電機」は1株保有するだけで株主優待が受けられる数少ない銘柄でもあることから、今回分析をしてみました。
よろしければご覧ください!
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
上新電機の事業内容
「上新電機」は家電量販店の運営をコア事業としています。
地盤は関西で、出店地域を見ても近畿が圧倒的に多くなっています。
販促にも、「阪神タイガース」の選手や、「NMB48」といった関西に根付いた起用をしています。
主な販売商品は以下の通りです。
- 家電製品
- 情報通信機器
- エンタテインメント商品
- 住宅設備機器
いわゆる「家電」全般と考えて間違いなさそうです。
セグメントに関しては1つしかありませんが、代わりに販売チャネルを見ておきましょう。
現在は、店頭販売の構成比が高いですが、近年インターネットからの販売が伸びていて、
これを2023年3月期には70,000百万円(構成比16.1%)まで伸ばしていく目標を掲げています。
インターネット販売の伸びや、巣ごもり需要によって新型コロナウイルス下でも業績は堅調に推移しています。
事業内容から見ると、これから数年間の見通しについては悪くないと考えます。
直近の業績
直近の業績は以下のようになっています。
全体的な傾向としては、増収増益を維持できていると考えて良さそうです。
2021年3月期についても、中間決算において、第2四半期としては過去最高の決算となっています。
上記の表は会社公表数値ですが、やや保守的に見積もられているとのことなので、上振れもあるかもしれません。
結論として、業績については「安定成長」が見込めると考えています。
株主優待
「上新電機」の株主優待は、買い物時に使える「200円割引券」です。
使用時には条件があって、1回2,000円以上の買い物において、買上金額2,000円ごとに1枚が使用可能です。
大体1割引だと考えれば良さそうですね。
そして何よりの特徴が、1株保有でもこの優待券が貰えてしまうということです。
しかもその額なんと「5,000円分」!
これは「上新電機」で買い物をする方にとっては美味しすぎます。
細かくは、保有株数や保有期間によって貰える優待券の額が変わるので、以下の表をご参照ください。
割引券扱いなので使用の制限はあるものの、家電はそれほど安い買い物でもないので、普段利用するなら使用機会は十分あるでしょう。
他にも「1株保有するだけで株主優待が受けられる」銘柄はあります。興味のある方は以下の記事をご覧ください!
株主還元の方針
次に、 上新電機の株主還元の方針ですが、以下のように公表されています。
業績の状況及び配当と内部留保のバランスに配慮しながら、安定した配当を継続
また、2023年3月期までの中期経営計画においては、配当性向は30%程度を目安にしています。
直近の配当推移は以下のようになっています。
2021年3月期については、業績を保守的に見積もっているため原状据え置きとなっています。
業績の上方修正の可能性もありますし、配当性向にも余裕がありますので、増配可能性は比較的高いと予想します。
配当・優待利回り
続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。
株価:2,761円(2020年12月18日終値)
配当:50円(2021年3月期予想)
ここから算出される配当利回りは 1.8% です。
配当利回りは平均くらいで、高いとは言えないですね。
ちなみに優待利回りは、
100株保有時:181%!
100株保有時:2.6%
1株保有時の優待利回りはおかしなことになっていますね…笑
100株保有時も配当利回りと合わせれば魅力的と言えそうです。
株価の見通し
まずは直近5年間の株価推移を確認します。
ここ5年間の値動きを見ると、2017年から2018年にかけて大きく値上がりしていましたが、そこから半値ぐらいまで下落しています。
コロナショックの後は上昇基調に乗っているように見えますが、果たしてどうなるかといった感じでしょうか。
ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、
PBR:0.79倍 PER:13.43倍
(※2020年12月18日終値時点)
となっており、指標上は割安であると言えそうです。
感覚的にはまだ上昇余力はある気がします。
株主優待はとにかく魅力的なので(特に1株保有!)、上新電機を普段利用する方は持っておいて損のない銘柄だと思います。
2株以上の保有はお好みで!といった感じです。
以上、上新電機の分析でした。
1株保有を検討するならば、以下の記事を参考にしてみてください。