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【株主優待はカタログギフト?】「ひろぎんホールディングス」の株価見通しと投資判断を考えてみた

今回はご紹介するのは「ひろぎんホールディングス」です。

 

2020年10月に上場したばかりの銘柄ですが、株主優待にカタログギフトが含まれており、配当利回りも高いことから注目しています。

 

とはいえ、すぐに購入するものいかがなものかと思いますので、分析した上で投資判断を考えていきたいと思います。

 

【この記事の目次】

 

この記事を書いている私は、29歳の「ごく普通のサラリーマン」です。

 

株式投資の経験は2010年から10年ほどで、現在は50銘柄以上、約1,700万円の株式を保有しています。

 

そんな私の分析ではありますが、よろしければご覧ください。

 

ひろぎんホールディングスの事業内容 

「ひろぎんホールディングス」は広島銀行を中核とする持株会社です。

 

そしてその事業は金融サービス全般を取り扱っています。

 

持株会社が傘下に納める企業と、その事業内容は以下のようになっています。

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これまでは金融サービスが原則でしたが、近年新たに「IT関連」「地域活性化」「人事・労務コンサルティング」といった分野にも事業範囲を広げています。

 

現時点では、やはり「広島銀行」による銀行業が主な収益源となっていますが、銀行業の先行きが不透明な中で、事業の多角化は良い傾向ではないかと思います。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。

  経常収益 経常利益 純利益
2019年3月期 121,238 37,045 25,581
2020年3月期 127,149 38,996 24,270
2021年3月期 115,000 31,000 21,500
2022年3月期(予) 120,000 31,500 22,000

 

持株会社としては発足したばかりなので、業績も直近のものしかありませんでした。

 

2021年3月期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、与信費用(貸倒引当金を含)の増加により減益となっています。

 

それを除けば、利益面はほぼ横ばいと言えるでしょう。

 

地方銀行の懸念点は、徐々に収益が右肩下がりになっていくことですが、今の時点ではまだなんとも言えなさそうですね。

 

株主優待について

ひろぎんホールディングスの株主優待は、まず以下の3つから選ぶことができます。

  • 選択コース
  • 招待券贈呈
  • 広島3大プロ観戦・鑑賞チケットの抽選権付与

 

それぞれ簡単に中身をご紹介します。

 

選択コース

選択コースでは、「預金条件の優遇」もしくは「地元特産品カタログギフト」のどちらかを選ぶことができます。

 

「預金条件の優遇」では保有株数に応じて以下の特典を受けられます。

  金利 預入期間 上限金額
100〜999株 +0.05%
1年
500万円
1,000〜4,999株 +0.10%
5,000株〜 +0.20%

 

金利については、対象となる商品はスーパー定期またはスーパー定期 300 で、店頭表示金利に上記の利率が上乗せされます。

 

もう1つの「地元特産品カタログギフト」では、保有株数に応じて以下の金額相当のカタログギフトが獲得できます。

  カタログ内容
100〜999株 2,500円相当
1,000〜4,999株 5,000円相当
5,000株〜 10,000円相当

 

カタログの中身は約30種類の商品が用意されており、選ぶのも楽しみな嬉しい優待です。


招待券贈呈

2つ目の優待を選択すると、「公益財団法人ひろしま美術館」の招待券を2枚獲得することができます。

 

この美術館は広島駅の近くに位置し、印象派を中心としたフランス近代絵画と、日本洋画や日本画などの日本近代絵画を所蔵しています。

 

入場料は大人1人1,000円(2021年6月12日時点)なので、2,000円分の優待となりますね。

 

広島3大プロ観戦・鑑賞チケットの抽選権付与

3つ目の優待を選択すると、「広島東洋カープ」、「サンフレッチェ広島」、「広島交響楽団」の観戦・鑑賞ペアチケットが抽選で獲得できます。

 

いずれも2022年に開催される試合・公演のチケットが対象となっています。

 

ちなみに、当選者数および観戦・鑑賞できる試合・公演等は以下の通りです。

コース名 当選者数 招待席
広島東洋カープ 10組20名 内野指定席
サンフレッチェ広島 50組100名 SS指定席
広島交響楽団 50組100名 S指定席

 

抽選ではありますが、チケットのレベルはかなり高く、もしも当選できればかなり魅力的です。

 

なお、これらの優待は全て、権利確定月が3月で年1回の優待となっています。

 

株主還元の方針

ひろぎんホールディングスでは株主還元の基本方針を以下のようにしています。

「安定配当」に加え、親会社株主に帰属する当期純利益を基準とする配当目安テーブルに基づいた「業績連動型の配当」を導入しております。

・安定配当
安定的な配当実施の観点から、1株当たり年18円をお支払いします。

・業績連動型の配当
親会社株主に帰属する当期純利益に連動した配当金を支払います。

 

※配当目安テーブル

当期純利益
一株当たり配当金額(円)
安定配当 業績連動
330億円超
18
18 36
300億円超 ~
330億円以下
15 33
270億円超 ~
300億円以下
12 30
240億円超 ~
270億円以下
9 27
210億円超 ~
240億円以下
6 24
180億円超 ~
210億円以下
3 21
~ 180億円以下 0 18

 

上記の方針から、毎年「18円/株」の配当はほぼ固いと言え、プラス業績連動で配当が支払われることになります。

 

また、連結配当性向31〜35%の確保も指標にしているようですね。

 

直近の配当実績は以下のようになっています。

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配当額は右肩上がりを描いており、今後もさらに増やしていく方針を会社が掲げていますので、楽しみが残っています。 

 

結論として株主還元の視点では、株主にとっては魅力的な銘柄と言えそうです。

 

配当・優待利回り

続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

  • 株価:571円(2021年6月11日終値)
  • 配当:24円(22年3月期予想)
  • 株主優待:2,500円(カタログギフト、100株保有)

 

ここから算出される利回りは以下のようになります。

  • 配当利回り:4.2%
  • 優待利回り:4.4%
  • 合計利回り:8.6%

 

配当利回り、優待利回りとともに高く、合計利回りはなんと「8.6%」にもなります。

 

優待の内容もカタログギフトと使い勝手が良い中で、この利回りはかなり魅力的と言えるでしょう。

 

これだけ見れば即購入したいくらいです。

 

株価の見通し

まずは直近1年間の株価推移を確認します。 

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2020年10月に上場して以降、一度は上昇しましたが、現在は安値圏にあります。

 

高値を更新した時期を見てみると、3月末の権利確定月前後であることから、配当・優待狙いの買いが入ったのではないかと推測しています。
 

割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:0.34倍  PER:8.05倍
(※2021年6月11日終値時点)

 

となっており、かなり割安感のある指標となっています。

 

しかしながら、銀行系の銘柄は総じて割安であることがほとんどなので、実態としては若干割安かなというくらいでしょう。

 

投資判断

最後に投資判断を考えていきたいと思います。

 

個人的な見解としては、「100株は買いだがそれ以上は慎重に判断すべき」と考えています。

 

理由としては、配当・優待は確かに魅力で、100株の保有であれば、利回りも8.6%と高く、12年で元本回収ができてしまう計算です。

 

その程度であれば十分なリターンを狙えるとは思います。

 

一方で、それ以上保有した場合、徐々に優待利回りは下がっていきますので、メリットが薄れていく結果となります。

 

また、最近の動向として地銀の経営難がちらほら出てきていますので、そういった意味でもリスクを持っていると考えています。

 

そのため、100株保有までという結論に至りました。

 

私も「ひろぎんホールディングス」に魅力を感じてはいますので、最安値を見極めつつ100株購入を狙っていきたいと思います!

 

以上、「ひろぎんホールディングス」の分析でした。

 

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