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【1株株主優待銘柄】三菱マテリアルの株価推移と見通しについて

今回は「三菱マテリアル」について紹介します。

 

名前の通り、三菱グループの企業であり、配当利回りも高い銘柄です。

 

また、1株保有するだけで株主優待が受けられる数少ない銘柄でもあることから、今回分析をしてみました。

 

よろしければご覧ください!

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

三菱マテリアルの事業内容

「三菱マテリアル」は三菱グループの大手非鉄金属メーカーです。

 

200社を超えるグループ会社を持ち、幅広く金属を取り扱っているという特徴があります。

 

主に、銅やセメントなどの基礎素材、自動車や家電などに使われる機械部品や電子材料・部品の製造・販売を行なっており、「総合素材メーカー」としての立ち位置を確保しています。

 

なお、2020年3月期のセグメント構成比は以下のようになっています。 

  売上高 営業利益
高機能製品 29.2% 2.4%
  銅加工 17.4% 9.4%
電子材料 4.0% -0.6%
アルミ 7.8% -6.3%
加工 8.6% 17.3%
金属 37.9% 39.1%
セメント 13.6% 24.2%
その他 10.7% 16.9%
合計 100.0% 100.0%

売上高で高い比率を占めているのは「高機能製品」と「金属」ですが、利益を多く課せでいるのは「金属」となっています。

 

「高機能製品」の利益率の低さが気になるところです、それを除くとバランスが良い印象を受けます。

 

コロナウイルスの影響も含めて、今後どのように変わっていくかが気になるところです。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。 

億円 売上高 営業利益 純利益
2015年3月期 15,173 719 561
2016年3月期 14,179 704 613
2017年3月期 13,041 598 283
2018年3月期 15,995 728 346
2019年3月期 16,630 369 13
2020年3月期 15,161 380 -729
2021年3月期(予) 14,100 -50 -100

最近の動向を見てみると、売上高は行ったり来たりな感じですが、利益面は減少傾向にあります。

 

特に昨年度からはコロナウイルスの影響も含めて、赤字決算となっています。

 

なお、コロナウイルスの影響によって、2021年3月期において、売上高で1,630億円の減収になると予想しています。

 

業績面からはあまり投資したくはなりませんね。

 

株主優待

三菱マテリアルの株主優待は、主に「マイ・ゴールドパートナー」での貴金属取引時における特典です。

 

特典は以下の4つです。

  1. 金またはプラチナ購入・売却時1g当たり5円優待
  2. 銀購入・売却時1kg当たり100円優待
  3. 金地金購入・売却時1g当たり5円優待
  4. 金貨購入時1オンス当たり160円優待

 

その他、「自社グループ会社運営観光坑道の無料利用」特典もあります。

 

貴金属を取引するならば、1株保有分くらいはすぐに元が取れそうです。

 

 

他にも「1株保有するだけで株主優待が受けられる」銘柄はあります。興味のある方は以下の記事をご覧ください!

 

株主還元の方針

次に、 三菱マテリアルの株主還元の基本方針ですが、以下のように公表されています。

・業績の変動時においても安定的な配当を旨とし、中経期間中の配当は年間80円/株とする。

・但し、連結配当性向が25%下回る場合は、一時的な増配、または自己株式の取得を行う。 

 

続いて近年の配当額の推移を見てみます。

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三菱マテリアルは安定配当の方針を出していて、「年間80円/株」と金額も明示していることから、よほどのことがない限り維持されると思います。

 

ただし、直近の業績からは配当性向が高くなっており、さらなる増配は当面見込めないと考えられます。

 

反対に、上記株主還元の基本方針は2023年3月期までの中期経営計画で発表されているものであり、それ以降は方針が変わる可能性もあります。

 

この配当に安易に飛びつくのはやや危険かと思うので、慎重に判断してください。

 

配当・優待利回り

続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:2,301円(2020年9月11日終値)

配当:80円(2021年3月期実績)

 

ここから算出される配当利回りは 3.5% です。

 

利回りはまずまずの高さと言えるでしょう。

 

優待利回りは金額換算が難しいため、今回は算出しませんでした。

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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大きい傾向で見れば、株価は右肩下がりと言えそうです。

 

特に直近は、コロナウイルスの影響も含めて最安値近辺を推移しています。

 

この動きはほとんど業績と連動していると考えています。

 

業績の回復が見えてくるまでは、株価が上昇する可能性は低いでしょう。

 

ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:0.59倍  PER:算出不可
(※2020年9月11日終値時点)

 

となっており、PBRの面では割安と言えます。

 

しかし、結論として「高配当利回り」「割安感」は「業績悪化が織り込まれた結果」となっていると思います。

 

安易に手を出すことしないようにするというのが個人的な見解です。

 

株主優待が欲しい方は1株保有をするといいでしょう。

 

以上、三菱マテリアルの分析でした。

 

1株保有を検討するならば、以下の記事を参考にしてみてください。

 

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