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【1株株主優待銘柄】クラレの株価推移と見通しについて

今回は「クラレ」について紹介します。

 

「クラレ」は1株保有するだけで株主優待が受けられる数少ない銘柄でもあることから、今回分析をしてみました。

 

よろしければご覧ください!

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

クラレの事業内容

「クラレ」は樹脂等を中心とした化学製品の製造・販売を行なっています。

 

技術力の高さを活かし、世界トップシェアの製品を持っていることが強みです。(※数値は2019年12月時点)

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セグメントは以下の6つに分類されています。

  • ビニルアセテート
  • イソプレン
  • 機能材料
  • 繊維
  • トレーディング
  • その他

 

基本的には製品別にセグメント分類がされており、各製品の製造・販売を行なっています。

 

トレーディングセグメントのみ、販売に特化していて、自社製品及び他社製品の販売をしています。

 

2020年12月期のセグメント構成比は以下のようになっています。

  売上高 営業利益
ビニルアセテート 39.4% 76.1%
イソプレン 7.7% 7.1%
機能材料 19.1% 5.6%
繊維 8.3% 4.1%
トレーディング 19.1% 6.7%
その他 6.4% 0.4%
合計 100.0% 100.0%

 

構成比から見て取れるように、ビニルアセテートが主力製品となっています。

 

特に利益の大半を占めていることから、ここが欠けてくると業績へのインパクトが大きいので、注目したほうが良いでしょう。

 

また、他の分野についても収益を確立していくことを会社側は目指しているようなので、今後伸びてくるといいですね。

 

加えて、大きな特徴の1つとなるのが、海外売上高比率の高さです。

 

2019年度の数値となりますが、68%と半分以上を海外で稼いでいる構図となっています。

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海外に目を向けていることで、今後の成長の幅は広くなると思うので、面白さがあると感じています。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。 

  売上高 営業利益 純利益
2017年12月期 518,442 75,117 53,601
2018年12月期 602,996 65,794 33,560
2019年12月期 575,807 54,173 -1,956
2020年12月期 541,800 44,300 2,600
2021年12月期(予) 570,000 55,000 30,000

 

ここ数年はぱっとしない業績になっています。

 

特に純利益については、米国子会社における火災事故に伴う訴訟費用の特別損失計上が重く、直近2年間はかなり悪化しています。

 

2021年12月期の会社予想を見る限りは、この影響は抜けてくると思われるので、今後に期待したいところですね。

 

株主優待

「クラレ」の株主優待は2つあります。

 

  • オリジナルカタログギフト
  • オリジナルカレンダー

 

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

 

オリジナルカタログギフト

1つ目はオリジナルのカタログギフトです。

 

権利確定月は12月の年1回の優待で、必要株数が1,000株と大きいのが難点です。

 

カタログギフトは株式の保有期間に応じて2種類用意されていて、

  • 通常:3,000円相当
  • 3年以上保有:10,000円相当

と、長期保有特典のカタログは豪華になっています。

 

オリジナルカレンダー

もう1つの優待はオリジナルのカレンダーです。

 

権利確定月は6月の年1回の優待で、こちらはなんと1株保有していれば獲得できます!

 

こちらは希望者のみとなっているので、案内が来たら忘れずに希望を出すようにしましょう。

 

他にも「1株保有するだけで株主優待が受けられる」銘柄はあります。興味のある方は以下の記事をご覧ください!

 

株主還元の方針

次に、 クラレの株主還元の方針ですが、以下のように公表されています。

当社は株主に対する利益配分を経営の重要課題と位置付け、持続的な業績向上を通じた利益配分の増加を基本方針とし、「PROUD 2020」(2018年度~2020年度)期間中においては、親会社株主に帰属する当期純利益に対する総還元性向35%以上、かつ1株につき年間配当金40円以上を基本方針としていました。

 

2021年12月期についても、上記「PROUD 2020」の方針を継続し、総還元性向35%以上、かつ1株につき年間配当金40円以上を基本方針とするようです。

 

現時点で2021年12月期の配当予想は、中間配当20円、期末配当20円の年間配当40円(配当性向45.86%)となっています。

 

赤字計上時も大きな減配なく年間40円の配当を実施していることを考えると、ほぼほぼ上振れも下振れもなく、予定通りいくのではないかと考えています。

 

 

配当・優待利回り

続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:1,192円(2021年2月26日終値)

配当:40円(2021年12月期予想)

優待:3,000円(長期保有10,000円)

 

利回りは以下のようになりました。

  配当利回り 優待利回り 合計利回り
通常 3.4% 0.3% 3.6%
3年以上保有 3.4% 0.8% 4.2%

 

※優待はカタログギフトを考慮しているため、1,000株保有を前提として算出しています。

 

利回りは、配当利回りはまずまず、優待利回りはそれほどでもない感じです。

 

カタログギフトを獲得するには1,000株必要になるので、無理はしなくていいように思います。

 

個人的には、配当利回りが4%を超えてくることがあれば、魅力的かなと思います。

 

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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株価の推移を見てみると、現在は過去5年間でもかなり低い水準にあることがわかります。

 

訴訟費用による利益減と新型コロナウイルスによる業績悪化の両方が響いているためと思われます。

 

ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:0.82倍  PER:13.67倍
(※2021年2月26日終値時点)

 

となっており、やや割安な水準にあると言えるでしょう。

 

今後は徐々に回復傾向に入るのではないかとは思いますが、過去の高値である2,000円前後まで上げるにはやや時間が必要な気がします。

 

焦って購入するほどではないというのが個人的な結論です。

 

ただ、株主優待のカレンダー目的に1株購入するのは、いいのではないかと思います。

 

以上、クラレの分析でした。

 

1株保有を検討するならば、以下の記事を参考にしてみてください。

 

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