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【1株株主優待銘柄】NEW ART HOLDINGSの株価推移と見通しについて

今回は「NEW ART HOLDINGS」について紹介します。

 

この会社は、ブライダルジュエリーを中心とした小売業を事業としています。

 

近年は高配当利回りにもなってきていることに加え、1株保有するだけで株主優待が受けられる数少ない銘柄でもあることから、今回分析をしてみました。

 

よろしければご覧ください!

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

NEW ART HOLDINGSの事業内容

「NEW ART HOLDINGS」はブライダルジュエリーの製造・販売を中心に行なう、小売業のを主体とする企業です。

 

セグメントは主に4つに分類されます。

  • ブライダルジュエリー事業
  • ヘルス&ビューティー事業
  • フィンテック事業
  • その他事業

 

この内、「ヘルス&ビューティー事業」ではエステティックサロンの運営、「フィンテック事業」では美術品の販売とアートファンドの組成・運営をしています。

 

また、「その他事業」では、ゴルフを中心としたスポーツ用品の製造販売を主にしています。

 

セグメント構成比は以下のようになっています。

  売上高 税引前利益
金額 構成比 金額 構成比
ブライダルジュエリー 15,202 81.5% 4,032 99.3%
ヘルス&ビューティー 2,905 15.6% 134 3.3%
フィンテック 367 2.0% -52 -1.3%
その他 176 0.9% -53 -1.3%
18,650 100.0% 4,061 100.0%

このように見ると、「ブライダルジュエリー事業」のウエイトがかなり大きいことがわかります。

 

ちなみに、「ブライダルジュエリー事業」では日本全国に店舗網を持っており、香港等を中心に海外進出もしています。

 

また、受注してから製造に入るビジネスモデルが「在庫圧縮=リスク軽減」に繋がっているのも特徴です。

 

2021年3月期はコロナウイルスの影響で業績悪化が懸念されますが、このビジネスモデルがどれだけプラスに作用するかが見ものです。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。 

(百万円) 売上高 営業利益 純利益
2015年3月期 8,306 181 129
2016年3月期 12,752 1,777 1,301
2017年3月期 13,556 1,605 1,094
2018年3月期 14,320 814 94
2019年3月期 17,585 2,526 916
2020年3月期 18,620 3,331 1,529
2021年3月期(予) 18,100 3,200 1,800

直近は増収が続いており、利益は波があるものの、2020年3月期は過去最高の売上高・利益を達成しています。

 

2021年3月期は増益予想となっていますが、第1四半期決算で▲185百万の赤字を計上しており、先行きは不透明です。

 

個人的な予想としては、上記の1,800百万の純利益達成は難しいのではないかと考えています。

 

株主優待

タイトルにもありますが、「NEW ART HOLDINGS」の株主優待は1株保有するだけで受けられます。

 

優待の内容は以下4点です。

  • ジュエリー商品15%〜20%割引 
  • エステサービス契約時プレゼント
  • オリジナル・ゴルフ用品購入時20%割引
  • 軽井沢ニューアートミュージアム無料観覧券

 

株価は1株600円〜700円程度なので、お手軽に購入できます。

 

「NEW ART HOLDINGS」のサービスを利用するならば、株主優待を活用したほうがお得でしょう。

 

他にも「1株保有するだけで株主優待が受けられる」銘柄はあります。興味のある方は以下の記事をご覧ください!

 

株主還元の方針

次に、 NEW ART HOLDINGSの株主還元の基本方針ですが、以下のように公表されています。

・将来の事業規模拡大に不可欠な成長投資を優先し、株主利益及び
企業価値の最大化に努める
・株主還元については、業績向上による株価上昇と剰余金の配当等
によって総合的に実現していく

 

基本方針においては、具体的な数値は出されていませんでした。

 

近年の配当額の推移を見てみると、

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2018年3月期に配当を開始して以降、順調に増配を続けています。

また、2021年3月期は50円配当を予定しており、この通りになれば3年連続の増配となります。

 

ただし、2021年3月期の配当予定は2020年3月期の決算発表で公表されており、その後の第1四半期決算を見る限りは鵜呑みにしない方がいい気がします。

 

配当利回り

続いて配当利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:632円(2020年8月28日終値)

配当:50円(2020年3月期実績)

 

ここから算出される配当利回りは、7.9%です。

 

ものすごく破格の利回りです。

2021年3月期は記念配当が含まれていることと、市場は既に50円配当は厳しいと判断しているため、このような利回りになっていると考えます。

 

利回りは魅力的ですが、配当目的で購入するにはもう少し様子を見たいところです。

 

なお、優待利回りについては、株主優待の金額換算が困難なため、割愛させていただきます。

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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2019年に大きく株価が上昇していましたが、コロナウイルスの影響もあって後戻りしている印象です。

たまに上にも下にも大きく突き抜けているところがありますが、これも規模がそれほど大きくない銘柄の特徴でしょうか。

 

材料が出た際には大きく動く可能性もありそうです。

 

ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:1.2倍  PER:5.53倍
(※2020年8月28日終値時点)

となっており、PBRは普通、PERは割安といったところです。

 

しかし、PERは当初の予想通りの利益が出た場合の数値なので、コロナウイルスで業績が悪化すればこの通りではなくなります。

 

結論としては、現在の株価は「業績悪化を織り込み済み」であると考えます。

 

表面上は買いたくなる指標が出ているのですが、ここは慎重にいくべきでしょう。

 

ただし、コロナウイルスの影響が薄れてきた時には、一度購入を検討してみる価値のある銘柄だと思っているので、継続的にウォッチしていきます。

 

以上、NEW ART HOLDINGSの分析でした。

 

1株保有を検討するならば、以下の記事を参考にしてみてください。

 

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