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【買取価格も調査!】ヤマダホールディングスの株主優待と株価の見通しについて

「株主優待」

株式を保有する個人投資家にとっては、魅力の1つであったりしますね。

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そんな株主優待を、私達の生活に身近な存在でもある「家電量販店」各社が取り入れています。

 

今回は最大手「ヤマダホールディングス」の株主優待について、そして株価の見通しについて分析してみました。

 

よろしければご覧ください!

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

ヤマダホールディングスの事業内容

「ヤマダホールディングス」は「家電・情報家電や住まいに関する商品の販売」を主な事業としています。

 

多くの方がイメージする通り、売上の多くは家電量販店の運営によるものです。

 

2020年10月1日よりは持株会社へと移行していて、以下のようにセグメント分けされています。

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ちなみに、2020年3月期の上記分類に合わせたセグメント構成比は以下のようになっています。 

  売上高 売上総利益 営業利益
家電 75.0% 75.0% 63.3%
関係会社 14.5% 14.8% 26.6%
住宅 7.2% 7.1% 4.2%
金融 0.1% 0.4% 0.2%
環境資源開発 2.5% 2.4% 4.4%
サービス 0.7% 0.3% 1.2%

やはり家電販売の構成比が大きくなっています。

 

今後は、これに付随するサービスとして他のセグメントの収益化が図れてくれば、さらなる成長が期待できるかもしれません。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。 

単位:百万円 売上高 営業利益 純利益
2015年3月期 1,664,370 19,918 9,340
2016年3月期 1,612,735 58,158 30,395
2017年3月期 1,563,056 57,895 34,528
2018年3月期 1,573,873 38,763 29,779
2019年3月期 1,600,583 27,864 14,692
2020年3月期 1,611,538 38,326 24,605
2021年3月期(予) 1,719,000 75,200 32,000

過去の実績を見てみると、売上高は横ばい、利益はやや減少傾向にありました。

 

しかし、新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要があり、直近は好調に推移しています。

 

2021年3月期の業績予想は中間決算時に上方修正され、営業利益においては最近では最も多くなりそうです。

 

とは言え、この好調は一時的なものと予想されているため、もう1年先の見通しが業績面では重要になってくると思います。

 

一方で、少し長い目で見れば収益の安定性はある程度見込めるので、リスクの大きな銘柄ではないかと考えられます。

 

株主優待について

「ヤマダホールディングス」の株主優待は「お買物優待券(=割引券)」です。

 

この優待券で1枚あたり500円の割引を受けられます。 

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権利確定月は3月と9月の年2回の優待ですが、株数や保有期間に応じて受け取れる優待券の枚数が変わります。

保有株数
保有期間
優待券の獲得枚数
3月 9月 年間
100〜499株
1年未満 2 4 6
1〜2年 5
5
10
2年以上 6 11
500〜999株
1年未満 4 6 10
1〜2年 7
7
14
2年以上 8 15
1,000〜
  9,999株
1年未満 10 10 20
1〜2年 13
11
24
2年以上 14 25
10,000株以上
1年未満 50 50 100
1〜2年 53
51
104
2年以上 54 105

ちなみに優待利回りにおいて、最も効率が良くなるのは「100株を2年以上」保有した場合です。

 

後ほど、利回りも考えますが、5〜6万円の投資で5,500円分の優待券が貰えるのはかなり美味しいです。

 

優待券の使用方法

優待券は、ヤマダ電機を中心とした対象の店舗にて会計時に提示することで使用可能です。

 

電気製品のみならず、LABI店舗等で取り扱いのある「飲食料品・日用品」にも使えるので、結構お得です!

 

また、注意点としては以下3点を知っておくと良いでしょう。

  • 利用条件
  • 有効期限
  • 使用可能店舗 

 

【利用条件】

利用条件は2つあります。

  • 会計が1,000円ごとに1枚(500円割引)の優待券が利用可能
  • 1回の会計で「12月末期限は54枚、6月末期限は51枚」が利用上限

 

【有効期限】

有効期限は優待券が届いてからおおよそ半年間です。

  1回目 2回目
権利確定月 3月 9月
優待が届く時期 6月下旬 12月中旬
使用期限 同年12月末 翌年6月末

 

【使用可能店舗】

優待券は以下運営会社の店舗にて使用可能です。

  • ㈱ヤマダデンキ
  • ㈱沖縄ヤマダ電機
  • ㈱九州テックランド
  • ㈱ベスト電器(※一部店舗のみ)
  • ㈱マツヤデンキ(※一部店舗のみ)
  • ㈱星電社(※一部店舗のみ)

 

優待券の買取価格

仮に優待券が魅力的だとしても、ヤマダ電機には行く機会がないという方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな方は優待券を売却してしまうこともできます。

 

実際に私が過去に「金券ショップ」で買い取ってもらった値段を紹介しておきます。

権利確定月 単価 売却枚数 売却金額
2019年3月 300円 6枚 1,800円
2019年9月 250円 5枚 1,250円
2020年9月 225円 5枚 1,125円

ただし、買取の時期(優待券の期限)や買取店舗によって値段は変動しますのでご注意ください。

 

また、メルカリでは優待券額面の9割近い値段で売ることもできるみたいです。(※手間と、手数料・配送料がかかりますが…)

 

株主還元の方針

次に、ヤマダホールディングスの株主還元の方針は以下のようにされています。

・利益配分は、株主に対する配当の安定性と継続性を最重要政策とする

・連結配当性向30%以上を目標

 

2021年3月期の配当については未定となっています。

 

そこで、予想純利益と配当性向から予想してみました。

  配当額 配当性向
2016年3月期 12 31.4%
2017年3月期 13 30.2%
2018年3月期 13 35.3%
2019年3月期 13 71.4%
2020年3月期 10 35.2%
2021年3月期(予) 11.7 (仮) 30.0%

過去の実績を見てみると、「配当性向30%以上」はきっちりと守られています。

 

そこで、2021年3月期も「配当性向が30%以上で維持される」前提で配当額を予想してみました。

 

すると、1株あたりの配当額は11.7円となりました。

 

小数点以下の金額設定はないとすると、12円になるのではないかと予想します!

 

これは、業績さえ予想通りにいけば、割と現実的ではないかと考えています。

 

配当・優待利回り

続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:541円(2020年12月29日終値)
配当:12円(独自予想)
優待:①6枚取得(100株保有)
   ②11枚取得(100株、2年以上保有)

 

ここから算出される利回りは以下の通りです。

  配当 優待 合計
通常
2.2%
5.5% 7.7%
2年以上保有 10.2% 12.4%

配当利回りは平均程度と決して高くはありませんが、優待利回りはかなり高いと言えます。

 

優待が比較的使いやすい部類であることからも、この合計利回りは魅力的でしょう。

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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過去5年間で最も株価が高かったのは、2018年の700円程度でした。

 

そこからは安い水準ですが、現在の株価(541円)は割と平均的な水準に落ち着いているのではないかと思います。
 

ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:0.72倍  PER:13.84倍
(※2020年12月29日終値時点)

 

となっており、やや割安と言える水準です。

 

特にPBRに関しては自己資本比率が高いことも影響していると考えられますが、安定的に長期保有するには向いているかもしれません。

 

今後については、現在の株価が変な思惑が入っていないと仮定すると、業績次第となると考えています。

 

業績拡大を予想するならば「買い」ですね!

 

個人的にはどちらかと言えば「買い」寄りのスタンスです。

 

ただ、そうでないとしても、優待目的の100株保有はありだと思います(実際私も100株長期保有中です)。

 

ぜひ、ご自身で検討してみてください!

 

以上、ヤマダホールディングスの分析でした。

 

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