2020年9月29日、「NTT」による「NTTドコモ」の完全子会社化が発表されました。
この発表によって、 「NTTドコモ」の上場廃止は確実となり、私の保有する株式も手放さざるを得なくなりました。
実は、私は株式投資を2010年(=約10年前)に始めましたが、最初に購入した銘柄の1つがこの「NTTドコモ」です。
非常に思い出深いものあり、上場廃止は寂しさもあるのですが、利益の恩恵も受けることができたと思っています。
また、長期投資として効果を上げることができたとも思ったので、自身の記録も兼ねて10年間保有した結果をお伝えしようと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
NTTドコモを10年間保有し続けた結果
私が「NTTドコモ」を購入したのは2010年8月で、売却が2020年10月ですので、約10年間保有し続けていたことになります。
購入したときから「安定高配当株」としての特徴を持っていた「NTTドコモ」ですが、最後までそれは変わりませんでした。
市場シェア的には断トツのトップから徐々に競合他社との差が詰まってきていましたが、それでも株主にとっては十分な還元がされていました。
そのため、私は最初から変わらず保有し続けるつもりではありました。
結果としては、最後はTOBからの上場廃止になったものの、それでも十分に利益を得ることができたと思っています。
今回はその利益について以下3つの視点から振り返ってみようと思います。
- 配当収入(インカムゲイン)
- 売却益(キャピタルゲイン)
- 利回り
それでは1つずつ見ていきましょう!
配当収入(インカムゲイン)
まずは配当収入(インカムゲイン)からです。
私は2010年8月から保有していましたので、2011年3月期の中間決算から2021年3月期の中間決算までの配当を受け取っています。
これまでに「NTTドコモ」から受け取った配当は以下の表にまとめています。
累計で「83,550円」の配当を受け取ることができました。
税金を考慮しても75,000円以上は手元に残った計算となります。
また、特筆すべきは増配で、購入してから2014年3月期を除いて毎年増配がされました。
最終的には購入時の2倍以上配当額となっていたことも、非常に大きなことです。
まさに「安定高配当株」として狙い通りの投資ができたと思っています。
売却益(キャピタルゲイン)
次に売却益(キャピタルゲイン)を見ていきます。
これは購入額と売却額を比較して出していきます。
結果は以下の通りでした!
- 銘柄:NTTドコモ
- 株数:100株
- 購入額:145,200円
- 売却額:385,150円
- 売却益:239,950円
株価も基本的には増配に合わせて上昇傾向にありました。
また、最後はTOBのプレミアムが40%程乗って、大きく売却益を出すことができました。
3倍とまではいかないものの、十分な利益が出たのではないかと思います。
配当だけではなく、売却益も出せたことは嬉しいですね。
利回り
最後にトータルの利回りを算出してみたいと思います。
配当収入と売却益を合わせて表にまとめました。
あくまでも単利での計算となっていますが、配当収入と売却益を合わせると300%を超える利回りとなっています。
複利の計算は難易度が高く算出することができませんでしたが、「115の法則」を使って概算で考えてみます。
「115の法則」とは、複利で運用する際に、元本を3倍にするために必要な金利や年数を簡易に算定する際に活用できる法則です。
115の法則では、元本を3倍にするために必要な金利と年数との間には、以下の式が成り立つとされています。
”「年利(%)」×「年数」=「115」”
この法則を使うと、今回の「NTTドコモ」の運用は「約10年間」で「約3倍」になっているので、
「年利(%)」=「115」÷「年数(10年)」
で求めることができます。
この計算から、複利だと11.5%の運用ができたと考えることができます。
11.5%の利回りをあげるのはかなり難しいことですので、「NTTドコモ」への投資は成功したと言っても良いのではないでしょうか。
まとめ
「NTTドコモ」は10年間の単利で「300%超」、複利でも「11.5%/年」の運用を達成することができました。
初めて投資した銘柄でもありますので、運が良かったことは正直否めません。
しかし、それを保有し続けたことは大切だったと思いますし、結果が出たことで今後の自信にもなりました。
今後は「NTTドコモ」の売却で得た利益を何に振り当てるかが大事だなと思っています。
親会社の「NTT」への投資をしてもいいかとは考えていますが、政府主導の値下げがある中、どうするべきか頭を悩ませています。
悩みつつ書いた記事ですが、「NTT」について考えていますので、よろしければご覧ください。
これからも「長期投資」の軸はぶらさずに、株式投資を続けていきたいと思っています。
次も「NTTドコモ」のような銘柄に出会えることを祈りつつ、この記事を締めさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。