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【高配当銘柄】ティーガイアの株価推移と見通しについて

今回は「ティーガイア」について紹介します。

 

「ティーガイア」住友商事を親会社に持つ、携帯販売代理店最大手の企業です。

 

また、2017年12月に株式会社クオカードを完全子会社化し、決済サービスにも事業展開しています。

 

個人的には、「高配当利回り」「株主優待」に注目して今回この銘柄を調べてみました。

 

最終的には投資判断を目的に、分析をしていきたいと思います。

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

ティーガイアの事業内容 

ティーガイアの事業は個人向けの携帯電話端末の販売を中心として、通信に関するサービスの提供を主にしています。

 

セグメントは以下の3つに分けられています。

  • モバイル事業
  • ソリューション事業
  • 決済サービス事業

 

簡単にそれぞれの事業を見ていきましょう。

 

モバイル事業

携帯電話販売代理店を運営している事業です。

 

大手3キャリアはもちろんのこと、格安ブランド(Yモバイル、UQモバイル、楽天モバイル)のショップも運営しています。

 

最近は、2019年10月以降の端末代金値引き規制や、新型コロナウイルスの影響を受けていますが、業界シェアは断トツの1位となっています。

 

ソリューション事業

法人向けに携帯電話販売や端末・回線管理サービスなどのソリューションサービスを提供しています。

 

携帯電話を起点にしたトータル的なサービスであると考えて良いでしょう。

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他にも、スマートフォン端末やタブレット端末を活用したソリューションもあるようです。

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この企業向けサービス、住友商事・三菱商事・三井物産の総合商社をバックボーンに持ち、

 

2020年11月には「富士通パーソナルズ」を子会社化したことにより、富士通グループへの販路も獲得しました。

 

結論としては、ある程度安定収益の見込めるセグメントと言えそうです。


決済サービス事業

決済サービス事業では、いくつかの事業をしています。

 

その中でも、主な事業は以下の通りです。

  • ギフトカードの販売
  • クオカードの発行
  • クオカードペイサービスの提供
  • Apple製アクセサリの卸売り
  • 各種オンラインイベントの開催

 

これらは新型コロナウイルス感染拡大下でも増収を達成しており、安定収益の見込めるセグメントとなっています。

 

2020年3月期のセグメント別の実績は以下のようになっています。

  売上高 営業利益 純利益
モバイル 82.4% 85.0% 61.9%
ソリューション 6.4% 20.4% 14.1%
決済サービス 11.2% -5.5% 24.0%

売上高で見るとモバイル事業が圧倒的ですが、純利益で見るとある程度均一化されています。

 

要は利益率が違うということですね。

 

今後は全体的に拡大していく方針のようですが、ソリューション事業と決済サービスが事業が伸びてくると安定成長できそうです。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。

単位:百万円 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2016年3月期 620,074 15,666 15,621 9,498
2017年3月期 551,592 14,271 14,284 9,694
2018年3月期 552,771 14,457 15,335 10,161
2019年3月期 526,929 15,382 20,593 13,842
2020年3月期 474,150 13,726 19,194 12,628

売上高こそ減っているものの、利益は増加傾向にあります。

 

携帯電話の端末値引きによる販売競争が近頃落ち着いてきているのも影響しているでしょう。

 

2018年以降、経常利益が営業利益を上回っている理由は、「カード退蔵益」と呼ばれるものが計上されているからです。

 

「カード退蔵益」とは、発行したクオカードの内、時間経過(5年目安)によって未使用見込額を利益計上したものです。

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2020年3月期はこの「カード退蔵益」が約50億円計上されています。

 

かなり大きな金額だと思いますが、これがカード発行高の増加に伴ってさらに増える見込みがあるのです。

 

しかも足元ではカード発行高は順調に伸びています。

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やや特殊なビジネスモデルではありますが、携帯端末販売と両輪の利益貢献が望めると考えています。

 

携帯電話という生活から切り離すことのできなくなった商材と、ストック型のクオカード事業の2つから、今後も安定した業績を期待できるでしょう。
 

株主還元の方針

ティーガイアでは株主還元の基本方針を以下のようにしています。 

業績の進展状況に応じて、将来の事業展開と経営基盤の強化のために必要な内部留保を確保しながら、配当性向30%以上を目処として利益還元を実施していく方針です。

 

また、直近の配当実績は以下のようになっています。

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配当額は右肩上がりとなっており、順調と言えそうです。

 

加えて、配当性向も方針通り安定して30%前後を維持しています。


今後は増益に伴って増配が期待できると考えています。

 

配当性向にはまだ余裕があるので、少なくとも減配はそれほど心配しなくていいと思います。

 

配当利回り

続いて配当利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:1,889円(2020年11月27日終値)

配当:75円(21年3月期予想)

 

ここから算出される利回りは3.97%となります。

 

配当利回りはかなり高い部類に入ります。

 

個人的には配当維持はされると考えているので、購入を検討したい内容です。

 

株主優待

ティーガイアの株主優待はクオカードが貰えます。

 

保有株数と保有期間に応じて貰える金額が変化しますので、一覧にまとめてみました。
(※利回りは2020年11月27日終値で算出)

保有株数
保有期間
権利確定月
年間計
利回り
3月末 9月末
100〜
300株
1年未満 1,000 1,000 2,000 1.06%
1年以上 1,000 2,000 3,000 1.59%
300株
以上
1年未満 1,000 2,000 3,000 0.53%
1年以上 2,000 3,000 5,000 0.88%

優待利回りにおいて最も効率が良いのは、100株を1年以上保有している場合になります。

 

また、優待利回りが1%〜1.5%あるので、配当利回りの3.97%と合わせると、5%を超えてきます。

 

5%を超える利回りはかなり魅力的だと思います。

 

クオカードは換金性も高いので、もし仮に売却したとしても安定した収入が期待できるでしょう。

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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株価はピーク時からすると安い水準にあります。

コロナショックの影響が出ていますが、その後も伸び悩んでいるように見えます。

 

恐らく、携帯料金の官製値下げの影響が懸念されているためだと考えています。

 

また、割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:1.77倍  PER:8.42倍
(※2020年11月27日終値時点)

 

となっており、PERはやや割安そうですが、PBRはそんなことはありません。

 

しかし、ティーガイアはROEが20%を超える、かなり資本効率の良い企業です。

 

つまり、自己資本に対する利益創出力が高く、株価が高くなることも納得できます。

 

どちらかと言えばPERと配当利回りで割安性は判断したほうが良いでしょう。

 

個人的には今の株価でも十分に「買いたい」と感じます。

 

まとめ

最後に投資判断をまとめてみたいと思います。

 

ポイントは全部で2つです。

  • 高い利回り(配当&優待)
  • 安定した収益力

 

知っての通り利回りが高く、それを支えるだけの収益力も十分だと考えています。

 

近頃は「携帯電話」への向かい風が吹いていますが、むしろ携帯電話会社よりは業績への影響は少ないと思っています。

 

そのため、デメリットはあまり感じていません。

 

100株保有は固い銘柄だと思うので、近い内に購入したいと思います。

 

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