株主優待でクオカードが貰える!
数ある株主優待の中でも、使い勝手が良く、魅力的な部類に入ると思います。
そんなクオカードを株主優待としている銘柄の中でも、
今回は、長期的に安定して保有できそうな「プロネクサス」を紹介したいと思います。
【この記事の内容】
この記事を書いている私は、29歳の「ごく普通のサラリーマン」です。
株式投資の経験は2010年から10年ほどで、現在は約50銘柄、1,300万円の株式を保有しています。
そんな私の分析ではありますが、よろしければご覧ください。
プロネクサスの事業内容
「プロネクサス」は1930年創業、古くは株券印刷を行なっていた企業です。
現在は、以下のサービスを提供しています。
- 上場会社ディスクロージャー
- 上場会社IR
- 金融商品ディスクロージャー
- データベース
私たちが普段目にするものだと、以下の書類等を「紙」と「WEB上」の両方で提供しています。
- 決算短信
- 有価証券報告書
- 株主総会招集通知
- 投資信託販売資料
上場企業を中心に4,000社程と取引があり、業界内のシェアは過半数を超えている「その道のプロフェッショナル」のような会社です。
2020年3月期のセグメント構成比は以下のようになっています。
近年は「データベース」等、システムサービスが伸びてきているようです。
また売上構成比の内、「紙印刷」によるサービスの占める割合が、2008年には57%であったのが、2020年には46%まで減っています。
その分WEBサービスの方に移行しているということになりますね。
直近の業績
直近の業績は以下のようになっています。
業績についてはかなり安定しているのが特徴です。
それでも傾向としては増収増益を達成しています。
また、ビジネスモデルに起因していますが、コロナウイルスの影響もさほど受けることはなく安定収益をあげているのは強みと言えるでしょう。
業績を見る限り、株価の大化けはないでしょうが、長期保有銘柄としては十分だと思います。
株主優待について
プロネクサスの株主優待は「クオカード」です。
獲得できる金額は、保有株数と保有期間に応じて変動します。
100株保有の場合、最初こそ500円ですが、継続保有するにつれて徐々に金額が増えていき、最終的には2,000円にまでなります。
長期保有が前提とはなりますが、かなりお得な株主優待と言えるでしょう。
株主還元の方針
次に、プロネクサスの株主還元の方針は以下のようにされています。
安定配当をベースに業績及び経営環境等を総合的に加味した配当の継続を基本方針とし、配当性向は40%以上を基準としております。
また、2021年3月期配当については「32円/年」予想を公表しています。
ここ数年間増配を続けていて、このような状況下でも減配しない財務基盤の強さは安心できますね。
さらに自社株買いにも積極的で、毎年にように実施されています。
調べてみたところ、ここ10年間の利益はほぼ全て株主に還元されているようです。
それでいて自己資本比率は70%以上と、まさに「安定・高株主還元」銘柄と言えるでしょう。
配当・優待利回り
続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。
株価:1,077円(2021年1月8日終値)
配当:32円(2021年3月期予想)
優待:100株保有時
結果は以下のようになりました。
配当利回りはまずまず、優待を加えると高い水準と言えるでしょう。
継続保有するにつれて利回りが上がっていきますので、長期的に保有を考えたい銘柄です。
株価推移と今後の見通し
まずは直近5年間の株価推移を確認します。
株価は一定のレンジで上下を繰り返しているように見えます。
ある意味安定しているとも言えますね。
コロナショック時の底値で900円程度であったことを考えると、現在は安い水準にあるような気がします。
次に、割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、
PBR:1.20倍 PER:17.68倍
(※2021年1月8日終値時点)
となっており、平均程度の水準で、決して割安ではありません。
しかし、自社株買いを含めて総還元性向が100%近いことを考えると、PERは数字以上には割安寄りとも考えられます。
個人的には、これ以上大きく値下がりする可能性は、どちらかと言うと低いと考えています。
まず100株なら今すぐにでも購入したいと思うので、検討してみたいと思います。
以上、プロネクサスの分析でした!