最近は「老後資金の準備が必要だ」という世の中の風潮が強くなっていますね。
そのため将来に向けて、お金を貯めたい、資産運用をしたい、と考える方もいるでしょう。
でも、
- なかなか始めるきっかけがない
- 何から始めたら良いかわからない
- 続けられる自信がない
- 手元にまとまったお金がない
等といった悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するのが「トラノコ」というサービスです。
「トラノコ」は普段の買い物で出たおつりを使って、自動的に投資をしてくれます。
この記事では「トラノコ」の特徴、メリット・デメリットを解説していくので、自分自身にあっているか判断してもらえればと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
トラノコとは
「トラノコ」は、毎日の買い物のおつりを、自動的に世界中の資産に分散投資できるアプリです。
買い物という、日々の生活とは切っても切り離せない行動を投資に紐付けることで、貯蓄が苦手な人でも、ある意味自動的に資産を作ることができます。
また、おつりは「5円」から投資可能で、買い物の度に少しずつコツコツと積み上げていくことが可能です。
おつり投資の仕組み
おつり投資の仕組みは3つのステップで構成されています。
- いつも通りに買い物
- 投資したい「おつりの額」を選択
- 月1回、投資するおつりを確定
まずは、「トラノコ」や「提携家計簿アプリ」に登録しているクレジットカードや電子マネー等で、いつも通りに買い物をします。
次に投資したい「おつりの額」を以下の3段階から選択します。
- 100円単位設定
- 500円単位設定
- 1000円単位設定
例えば、380円の買い物をした場合は、以下のように投資額が設定されます。
- 100円単位設定:20円
- 500円単位設定:120円
- 1000円単位設定:620円
そして月1回、投資するおつりを確定します。
この時、一部のおつりを投資対象から除外する(投資額を減らす)こともできますし、反対に余裕があれば追加投資をすることもできます。
投資額を確定すると、設定した銀行口座から自動的に引き落としがされる仕組みです。
月1回の投資額の確定を除くと、ほぼ全自動といっても過言ではないでしょう。
運用パターンは3通り!
トラノコでは、リスク許容度に応じた3つのファンドに投資することができます。
- 安定重視の「小トラ」
- バランス重視の「中トラ」
- リターン重視の「大トラ」
いずれのファンドも、世界中の株式、債券、不動産等の資産に、自動的かつ広く分散投資することが可能になっています。
ユーザーはリスク許容度に応じて、3つのファンドから投資先を選択するだけで良いのが大きな特徴で、深い知識がなくても非常に簡単に投資することができます。
あとは自動的に専門家がポートフォリオを構築してくれるというわけです。
利用時のコスト
「トラノコ」を利用する際に、主にかかるコストは「運用報酬」と「月額利用料」です。
特徴としては「運用報酬」が安い代わりに、「月額利用料」がかかることにあります。
運用額が大きくなるほど、「トラノコ」はお得だということですね。
その他には、以下のコストがかかります。
- 監査費用等の手数料:純資産額の0.1%/年(税抜)を上限
- ETF売買手数料:純資産総額の0.06〜0.1%/年(税抜)程度
- 出金手数料:300円/件(税込)
トラノコのメリット
トラノコのメリットは、大きく以下の5つがあります。
- 自動的かつ簡単な仕組み
- 運用報酬が低い
- ポイントのプレゼントがもらえる
- 色々なポイントを投資に回せる
- トラノコポイントが貯まる
1つずつ詳細を確認していきましょう。
自動的かつ簡単な仕組み
「トラノコ」の仕組みは、買い物の度に発生するおつりを自動的に投資するものです。
また、投資先を選ぶ負担もほとんどありません。
そのため、貯蓄・投資する習慣を半強制的に作りたい方にとっては、使い勝手の良いサービスとなるでしょう。
運用報酬が低い
利用時のコストでも取り上げましたが、「運用報酬」が相対的に低いことも強みの1つです。
運用を長く続ける上では、「運用報酬」がかなり重要になってくると思いますので、注目した方が良いと思います。
ポイントのプレゼントがもらえる
「トラノコ」を利用していると、毎月特定のポイントがもらえます。
現在は、以下の3種類から1つを選ぶことができます。
- ANAマイル:5マイル
- dポイント:15ポイント
- nanacoポイント:20ポイント
自分が欲しいポイントを選べるのも嬉しいですね。
色々なポイントを投資に回せる
「トラノコ」では、おつり以外にも、提携先のポイントを投資することもできます。
取り扱いのある提携先と、交換率は以下の表の通りです。
ポイントを投資に回すことで、心理的な負担を減らすこともできたりしますので、やってみると良いと思います。
トラノコポイントが貯まる
「トラノコポイント」とは、TORANOTEC株式会社が運営するポイントで、「1ポイント=1円」で、トラノコでの投資に使えます。
この「トラノコポイント」を貯める方法は4つあります。
- 歩く(別アプリ「マネーステップ」を併用)
- アンケートに答える
- ショート動画を視聴
- 友達を紹介する
「歩く」については、別アプリ「マネーステップ」と連携することで、1日1万歩で3ポイント、月20万歩で10ポイントが貯まります。
詳細は以下の記事をご覧ください。
また「ショート動画」の視聴は、数十秒の動画を1回見ると1ポイントが貯まります。
1日3回まで視聴可能なので、毎月90ポイント前後獲得できます。
アンケートと友達紹介によるポイント獲得は不定期となりますが、しっかり取り組めば、月額利用料の半分以上はポイントで賄うことができるでしょう。
トラノコのデメリット
反対に「トラノコ」のデメリットはほぼ1つです。
それは、月額利用料がかかること。
固定のコストがかかることはそれなりの負担となります。
しかし、メリットにも挙げた通り、運用報酬は低いため運用額が大きくなれば「トラノコ」は有利です。
ここで、同じくおつり投資のサービスを提供する「マメタス」と比べてみます。
コストの比較は以下のようになります。
次に、具体的に運用額がどの程度になると、運用報酬の低さが発揮されるのかを見てみます。
分岐点は運用額が「約515,000円」の時になります。
ここまでの運用額を想定していないならば、同じおつり投資でも「マメタス」を活用した方が良いかもしれません。
【後日リンク予定】マメタスについて
ただし、この条件も一部例外があります。
それは22歳以下(15歳以上)の学生の場合です。
22歳以下の学生は月額利用料が無料になる「トラノコ学割 U22」というサービスがありますので、固定費無くトラノコを使うことができます。
トラノコの始め方
トラノコは7つのステップで簡単に始めることができます。
- 口座登録の申し込み
- おつりデータの取得設定
- クレジットカード等の登録
- ファンドの選択
- 引き落とし銀行口座の設定
- マイナンバーの登録
- 確認番号入力(簡易書留郵便で届く)
そしてこの7つのステップの設定が20日以内に完了すると、もれなく全員に200円がプレゼントされます。
興味のある方は、早速申し込んでみましょう。
解約方法
いざ申し込むとなると、一応知っておきたいのが「解約方法」です。
解約方法はとても簡単で、トラノコお客様窓口(03-6432-0787)に電話すると2〜3分で手続きが完了します。
「トラノコ」を利用開始してから最初の3ヶ月間は、月額利用料も出金手数料も無料になっています。
そのため、1回やってみて、やっぱり合わないと感じたら3ヶ月以内に解約しましょう。
また、途中で解約しても、既に運用中の部分に関しては運用を続けることもできます。
解約することで、利用できなくなるのは以下のサービスメニューです。
- 新たな投資
- ポイント付与等の各種トラノコ連携サービス
- トラノコポイントサービスの利用
いつでも再開できるので、月額利用料が気になる場合は、一度解約して様子を見るのも1つの手段です。
まとめ
「トラノコ」は便利なサービスであるものの、月額利用料を中心としたコスト面がやや気になるところです。
それを加味した上で、「トラノコ」はこんな人におすすめできると思っています。
- お金を貯める仕組みを作りたい
- 運用を全面的に任せたい
- 22歳以下の学生
「トラノコ」を使う1番の理由は、自動的におつりを投資する仕組みにあると思います。
自分の意志で金額・投資対象を決めるのが面倒な方、貯金する習慣が中々身につかなくて悩んでいる方にこそ向いているサービスです。
また、22歳以下の学生は月額利用料が無料なので、デメリットのコスト面を気にする必要がありません。
将来に向けた資産運用の取っ掛かりとして始めてみるのも面白いですね。
最初の3ヶ月間は月額利用料がかからないので、気になる方はまず少し試してみるといいでしょう。
また、もう少し自分の力で頑張ってみようと思う方には、1株投資もおすすめです。
株式の銘柄を自分で選ぶ必要がありますが、投資金額はほとんど同程度から始めることができ、コスト面を抑えることができます。
興味のある方はこちらの記事をご覧ください。