「株主優待」
株式を保有する個人投資家にとっては、魅力の1つであったりしますね。
そんな株主優待を、私達の生活に身近な存在でもある「家電量販店」各社が取り入れています。
今回は、2020年3月権利確定分より内容変更があり、使い勝手の良くなった「エディオン」の株主優待について紹介していきたいと思います。
あわせて株価の見通しも考えてみましたので、よろしければご覧ください!
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
エディオンの事業内容
「エディオン」は家庭電化商品等の販売を主な事業としていて、西日本を中心に家電量販店を展開しています。
セグメントについては単一セグメントのため、分類はされていません。
ただ、2021年3月期の中間決算時点での商品分類別の売上構成比は以下のようになっています。
事業内容については、特段目立った特徴はなく、いわゆる一般的な家電量販店と捉えて問題ないでしょう。
新型コロナウイルスの影響については、巣ごもり需要を受けてどちらかと言うとプラスに作用しているようです。
そのため、警戒する必要はないと考えています。
直近の業績
直近の業績は以下のようになっています。
売上は少しずつ上昇しており、利益面も波はあるものの増加傾向にあると考えて良さそうです。
2021年3月期の中間決算では、営業利益と経常利益において設⽴以来の最⾼益を更新する等、好調に推移しています。
下期も順調に推移すれば、十分に予想を達成すると思われます。
株主優待について
「エディオン」の株主優待は自社店舗の買い物で使用できる「ギフトカード」です。
このギフトカードは、ネット購入を含む以下の店舗で使用可能です。
- エディオン
- 100満ボルトの店舗(FC店舗含)
- エディオンネットショップ(ECサイト)
使用上の条件は特に無く、会計に対して普通に支払いができます。
このギフトカードはプリペイド式なので、未使用分はカードの中に残る仕組みです。
そのため、会計金額を気にしなくてよいのはかなり使いやすいと思います。
これまでの株主優待は、1,000円の会計ごとに250円の割引券だったため、やや不便でした。
今回の変更でかなり良くなったと言えるでしょう。
権利確定月は3月の年1回の優待ですが、株数や保有期間に応じて受け取れる優待券の枚数が変わります。
利回り面で、最も効率が良くなるのは「100株を1年以上」保有した場合です。
優待利回りは後ほど算出しますが、10万円前後の投資で4,000円もらえるのはかなり美味しいと思います。
株主還元の方針
次に、エディオンの株主還元の方針は以下のようにされています。
株主に対する安定配当を目指すと同時に、配当性向30%という水準を意識しています。
フリーキャッシュフローに占める総還元性向も、中長期で平準化すると50%水準まで可能ではないかと期待している。
2021年3月期の配当については、当初28円予想となっていましたが、中間配当で20円の配当が実施されており、
現在の業績予想と配当性向30%で計算すると、年間36円程度になると予想しています。
配当・優待利回り
続いて配当・優待利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。
株価:1,048円(2020年12月30日終値)
配当:36円(独自予想)
優待:①3,000円(100株保有)
②4,000円(100株、1年以上保有)
ここから算出される利回りは以下の通りです。
配当利回りも平均以上、優待利回りも高く、合計の利回りは6〜7%とかなり魅力的です。
優待の使い勝手が良いことも考慮すると、文句のない利回りだと考えます。
株価の見通し
まずは直近5年間の株価推移を確認します。
過去5年間で見てみると、800円〜1,400円のレンジで上下を繰り返しています。
現在はその中で、平均からやや安い水準と言えると思います。
ちなみに割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、
PBR:0.59倍 PER:8.63倍
(※2020年12月30日終値時点)
となっており、指標上はかなり割安な水準と言えそうです。
利回りや割安感からすると、個人的には購入したい銘柄だと感じています。
近隣にエディオンの店舗がないことが唯一の懸念ですが、金券ショップ等で売却も視野に入れて考えようと思います。
スタンスとしては、100株保有は前向きに検討、それ以上は慎重に検討といった感じです。
以上、エディオンの分析でした。
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