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【ドコモの買収発表!】NTTの今後の株価見通しはどうだろうか?

2020年9月29日、「NTT」は上場子会社の「NTTドコモ」を完全子会社化すると発表しました。

 

菅新首相が誕生してから、何かと話題となっている通信業界ですが、また大きなニュースが飛び込んできました。

 

買収報道を受けて、「NTTドコモ」は29日、当然のようにストップ高となっています。

 

ホルダーの私にとっては嬉しいことではありますが、上場廃止となってしまうので、関心は買収する側の「NTT」向いています。

 

そこで「NTT」の今後の株価見通しを考えてみたので、よろしければご覧ください!

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。

買収の詳細について

「NTT」は「NTTドコモ」へのTOBを発表しました。

その詳細は、以下のようになっています。

  • TOB価格:3,900円/株
  • プレミアム:41%(28日終値比)
  • 買収総額:最大4兆2544億円
  • 買付期間:9月30日〜11月16日
  • 買付下限株数:1468万6300株


「NTT」はすでに「NTTドコモ」株の66.21%を保有しており、TOBで残り3割強の取得を目指しています。

 

また「NTTドコモ」は、「NTT」によるTOBに賛同の意見を表明していることから、買収が成立する可能性が高いと考えられます。

 

ちなみに、今回のTOBは国内企業へのものでは過去最大となる案件です。


市場の反応

TOBが発表された9月29日の市場の反応を見てみましょう。

 

主要通信企業の株価は以下のように変動しました。

  • NTT(▲65.5円
  • NTTドコモ(+438円※ストップ高
  • KDDI:2,632円(▲115円※年初来安値
  • ソフトバンク:1,168円(▲51.5円※上場来安値

 

株価は明暗がくっきりとわかれました。

 

TOBの対象となった「NTTドコモ」はストップ高、それ以外は下落となっています。

 

買収する側の「NTT」が下落、携帯2社(KDDI、ソフトバンク)も値下げ競争の激化も懸念され下落しました。

 

29日は配当権利落ち日でしたが、「NTT」の上期の予想配当は50円ですので、配当権利落ちに加えて15.5円値下がりしたということになります。

 

市場の反応としては、今回の買収をあまり好感していないということになりますね。

 

NTT株上昇の材料

では、現時点で想定される株価変動の材料を考えてみます。

まずは株価上昇の材料からです。

 

私が考える材料は3つあります。

  • 「NTTドコモ」の利益取込み
  • 次世代技術への投資加速
  • 上場廃止による競争力の強化

 

では1つずつ見ていきましょう。

「NTTドコモ」の利益取込み

まずは「NTTドコモ」の利益が取り込めることです。

 

2020年3月期の「NTTドコモ」の純利益は591,524百万円でした。

 

これまでおよそ3分の1が一般株主の持ち分でしたので、今後は約2,000億円の利益を取込むことができます。


次世代技術への投資加速

今回のTOBには、グループ一体で次世代通信規格「5G」の分野に投資し、世界での成長につなげる狙いがあります。

 

通信業界で技術的な遅れを取らないよう、成長投資を加速した結果、業績が伸びてくるようになれば、株価の上昇もあるかもしれません。


上場廃止による競争力の強化

市場では「NTTドコモ」の完全子会社化により、「経営資源や資本を再配置することで競争力が高まる」という声もあります。

 

また、上場廃止になることによって、株主の影響を受けずに経営判断をできるようになることから、思い切った戦略を取れるようになります。

 

もしかしたら、値下げによるシェア拡大を狙うこともあるかもしれません。

 

NTT株下落の材料

反対に株価下落の材料も見てみましょう。

こちらも3つ考えています。

  • 債務の増加
  • 格付けの格下げ
  • 政府の思惑で買収が進んでいる

 

こちらも1つずつ見ていきましょう。

債務の増加

「NTT」は買収資金の全額を負債で調達し、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクなどから最大4.3兆円を借り入れるとしています。

 

純有利子負債は6月末の4.2兆円から倍増し、負債が自己資本の何倍あるかを示すネットDEレシオは0.4倍から0.9倍に上昇してしまいます。(※通信業平均:0.6倍)

 

また返済期限が借り入れは、1年以内の短期資金とみられています。

期限が到来する前に長期融資へ借り換えたり、社債を発行したりするなどして借入金を返済する必要がることも不安視される要因です。


格付けの格下げ

米格付け会社「S&Pグローバル・レーティング」は「NTT」の発行体格付けを格下げ方向で見直す「クレジット・ウオッチ」に指定したと発表しました。

 

S&PはTOBが実質的に完了した段階でクレジット・ウオッチを解除する予定で、2段階の格下げになる可能性が高いと見られています。

 

TOBのプラス効果よりも債務増加のマイナスの方が大きいと判断されているということですね。


政府の思惑で買収が進んでいる

「今回の大型案件の糸を引いたのは菅政権では」と予想する業界関係者もいるようです。

 

NTT株の33.9%を保有する筆頭株主は財務相であるため、大株主である政府が指示したとの読みで、目的は通信料金値下げの実現とのことです。

 

あくまでも推測の域を出ない情報ではありますが、 そうなると業績の悪化、株価の下落が見えてきそうです。

 

NTTの今後の株価見通し

ここまで、株価変動の材料を考えてきましたが、明確な答えは中々出ませんでした。

 

しかし、これだけ大きな動きがあれば、株価がどちらかに動くことは容易に想像できます。

 

そこで、ここは「世論」ということで、Twitterのフォロワーの皆さまにアンケートをお願いしました!

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「NTTドコモ」の安定性・高配当利回りはやはり魅力的で、似たような特徴を持つ「NTT」への投資を検討される方が多いようです。

 

当面は冴えない値動きをする気がしますが、TOB完了後の11月16日以降、資金が流れ込んできて「NTT」株が上昇する可能性もあるかもしれません。

 

私は現在「NTT」株を200株持っており、買い増しをするか検討しているところです。

 

買うなら11月16日より前かなと考えています。

 

やや結論が弱くなってしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。

 

【追記】
余談ですが、「NTTドコモ」は期末配当見送られるとのことなので、TOB完了までに売却することをおすすめします!

 

 

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