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【2020年度第3四半期決算は好調!】高配当利回り銘柄ソフトバンクはまだ買い時か?

2018年12月19日、東証一部に公開価格「1,500円」で上場したソフトバンク。

 

高配当利回りが高いということで当時話題でしたが、初値は「1,463円」、そして初日の終値は「1,282円」と残念な結果となりました。

 

それ以降、ほとんどの期間を公開価格「1,500円」以下の株価で推移していますが、業績は堅調で、増配も実施しています。

 

そんなソフトバンクの株価は上がっていくのか?

 

今後の見通しについて考えてみました。

 

【この記事の目次】

 

この記事を書いている私は、29歳の「ごく普通のサラリーマン」です。

 

株式投資の経験は2010年から10年ほどで、現在は50銘柄以上、約1,500万円の株式を保有しています。

 

ちなみにソフトバンクの株式を上場時に1,500円で200株購入して以来、保有しているものの含み損を抱え続けています。

 

そんな私の分析ではありますが、よろしければご覧ください。

 

ソフトバンクの事業内容 

ソフトバンクは持株会社ソフトバンクグループの中で、通信分野を担う事業会社です。

 

どちらも名前が似通っていてわかりにくい部分もあり、

 

また傘下にはZホールディングスを持つ等、グループには有名企業が目白押しです。

 

そこで少し整理するためにも、図にしてみました。

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事業会社であるソフトバンクにも多くの傘下企業が存在します。

 

図からわかるように、

  • Zホールディングス(Yahoo!)
  • LINE
  • PayPay
  • ZOZO

の他、Tポイントジャパンやジャパンネット銀行、予約サイト運営の一休等も関係があります。

 

このように通信・インターネットに関連する多種多様の事業を展開しているのが特徴です。

 

セグメントでは以下の4つに分類されています。

  • コンシューマ事業
  • 法人事業
  • 流通事業
  • ヤフー事業

 

そして2020年3月期のセグメント構成比は以下のようになっています。

  売上高 営業利益
コンシューマ 55.5% 71.9%
法人 13.1% 9.3%
流通 9.7% 1.9%
ヤフー 21.7% 16.9%
100.0% 100.0%

個人向けに携帯電話・インターネットサービスを提供するコンシューマ事業が収益の中心を占めています。

 

しかし、ZOZOの吸収、巣ごもり需要の恩恵によってヤフー事業も好調で、さらにはLINEとの統合を控えていることもあり、伸びしろは大きいでしょう。

 

また、今後通信を軸とした新たな事業展開の可能性も十分で、ソフトバンクの成長期待につながると考えています。

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直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。

  売上高 営業利益 純利益
2016年3月期 3,410,595 644,046 399,520
2017年3月期 3,483,056 678,659 441,189
2018年3月期 3,547,035 641,935 412,699
2019年3月期 3,746,305 719,459 430,777
2020年3月期 4,861,247 911,725 473,135
2021年3月期(予) 5,100,000 970,000 490,000

業績については、非常に規模感が大きいことに加え、右肩上がりに成長しています。

 

2021年3月期についても、第3四半期決算で上方修正がある等、順調に推移していて増収増益予想になっています。

 

携帯電話の官製値下げが話題にはなっていますが、前述の幅広い事業展開がそれを飲み込んで、今後も堅調な業績が期待できると考えています。

 

株主還元の方針

ソフトバンクでは株主還元の基本方針を以下のようにしています。 

当社は、2021年3月期から2023年3月期においては、親会社の所有者に帰属する純利益に対する総還元性向85%程度を目安に、安定的かつ継続的に1株当たりの配当を実施するとともに、機動的な自己株式の取得を検討することを基本方針とします。

 

上場時は、配当性向85%程度を方針としていましたが、現在は総還元性向へと変更しています。

 

還元の方法として、自社株買いを選択肢に入れたということですね。

 

配当の実績は以下のようになっていて、上場以降増配が続いていて、配当性向もほぼ方針通りです。

  1株当たり配当額
配当性向
中間 期末 年間
2021年3月期 43 43 86 84.5%
2020年3月期 42.5 42.5 85 85.6%
2019年3月期 37.5 37.5 83.3%

 

また自社株買いについても実施していて、上場後すでに約1,500億円実施されています。

  • 2020年度:813億円
  • 2019年度:688億円

 

まさに有言実行、株主還元の意識の強さはかなりのものだと思います。

 

配当利回り

続いて配当利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:1,420円(2021年2月5日終値)

配当:86円(21年3月期予想)

 

ここから算出される利回りは6.0%となります。

 

配当利回りはトップクラスの高さになっています。

 

私の知る中で、以下の条件下では、最高の配当利回りだと思っています。

  • 業績安定かつ成長見込みあり
  • 十分な企業規模

 

ついこれだけで手を出したくなってしまうところですが、株価が低くなっている理由も考える必要がありそうです。

 

株価の見通し

まずは直近3年間の株価推移を確認します。 

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公開価格1,500円で上場以降、一瞬を除いてほとんど公開価格以下で推移しています。

上場時に購入してから含み損を抱えている投資家は少なくないでしょう。

 

また2020年夏以降、政府による値下げ圧力もあってさらに株価が下落、現在はそこから回復途上といった感じです。

 

また、割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:6.00倍  PER:13.33倍
(※2021年2月5日終値時点)

 

となっており、PBRはかなり割高、PERは若干割安といった感じです。

 

とはいえ、PERも同業の「NTT」「KDDI」と比較すると高いので、結論指標上は株価が高いことになります。

 

上場後間もないため、PBRについては他と同様の基準で判断することは難しいので、PERを中心に見ておくといいでしょう。

 

結論としてソフトバンクの場合、株価を支えているのは「配当利回り」と言っても過言ではないと考えています。

 

投資判断

最後にソフトバンクがまだ買い時なのかを考えてみます。

 

私個人としては、最も良い時こそ過ぎてしまったものの、まだ購入は間に合うと考えています。

 

理由としては大きく2つあります。

  • 株主還元は今後も継続される
  • 業績の伸びしろはあると思える 

 

1つ目については、親会社のソフトバンクグループがある限り株主還元が継続されると考えられることです。

 

一般に企業は利益の一部を内部留保として蓄えますが、ソフトバンクの場合は株主還元の多くは親会社へ流れます。

 

そのため、利益をどこにプールするかの違いがあるだけで、それほど内部留保の重要性が高くないのです。

 

また、大きな投資は親会社が行なうこともできるので、その辺りも安心材料となるでしょう。

 

2つ目については、ソフトバンクは「携帯電話の会社」というイメージが強いですが、想像以上に事業の幅が広いです。

 

また、次世代に向けた種まきも行なわれているように思います。

 

そのため、今後も「業績が成長」→「株主還元」の流れが続くと考えれるのです。

 

そこで長期的な資産株としての購入ならば検討余地があるなと思っています。

 

また、LINEとの経営統合後の戦略については2021年3月に説明会が開催される予定です。

 

その際に統合のシナジー効果、業績への影響数値等もさらに明確になってくる可能性も高いので、続報にも注目していきたいですね。

 

以上、ソフトバンクの分析でした。

 

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