「投資初心者」はまずは「投資信託」から始めると良いと様々なところで言われています。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
私は個人的に「投資信託」はおすすめしません。
その理由を、この記事では説明していきたいと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
株式の銘柄を自分で選ぶべき理由
私が「投資信託」を使わずに、株式の銘柄は自分で選ぶべきと考える理由は大きく2つです。
- 一般的な「投資信託」のメリットは自分で生み出せる
- 「投資信託」にはコストがかかる
簡単に言うと、「投資信託」に頼る必要はないというのが私の考えです。
言い換えると、「投資信託」のコストを上回るメリットがないと思っています。
なぜそのように考えているかを、これから解説していきたいと思います。
投資信託とは
投資信託とは「投資家から集めた資金」を「運用の専門家」が運用して、「その成果が分配される」仕組みの金融商品です。
上記の図はあくまでも運用が上手くいった場合のもので、運用が失敗し投資額を下回って損をすることもあります。
投資信託は、投資家が本来やらなければならない「投資先選定」を「運用機関」が代行してくれると捉えることもできます。
そのため、その対価として「信託報酬」と呼ばれるコストを、投資家は投資信託を保有している間、支払う必要があります。
投資信託のメリット
上記特徴を踏まえ、投資信託のメリットを確認していきます。
メリットは大きく以下の2つがあると言われています。
- 少額で分散投資が可能
- 専門家が運用してくれる
それでは1つずつ見ていきましょう。
少額で分散投資が可能
資産運用では、「分散投資」をすることによってリスクを低減することができます。
ただし、「分散投資」は多数の投資先に資産を分散させるため、多くの資金が必要となります。
そのため、個人の投資家が「分散投資」をするハードルは高いと思われます。
しかし投資信託なら、小口のお金を集めてひとつの大きな資金として運用するので、さまざまな資産に分散投資することが可能です。
少額で「分散投資」が可能で、リスクを低減できる。
これが1つ目のメリットです!
専門家が運用してくれる
もう1つのメリットとして、投資の専門家が運用をしてくれるというものです。
知識や経験のない方にとっては魅力的に感じるでしょう。
しかし、これはそれほど大きなメリットとは言えないと考えています。
その理由は、パフォーマンスにおいて「アクティブ運用」が「インデックス運用」を超えられていないという現実があるからです。
【アクティブ運用】
「株式市場全体」や「株価指数等のベンチマーク」以上の運用成果を求めて、専門家が銘柄選びや銘柄入れ替えを積極的に行う運用方法のこと。
【インデックス運用】
採用した「株価指数等のベンチマーク」と同じだけの運用成果を目指す運用方法のこと。
例えば、「日経平均株価指数」に連動するならば、「日経平均株価指数」を構成する銘柄全てに均等に投資するといった感じです。
「アクティブ運用」が知識や経験が求められるのに対して、「インデックス運用」は資金さえあれば誰でもできます。
それでいて「インデックス運用」の方が優れていると言われているのです。
そのため、専門家は思ったよりもあてにならないと考えたほうがいいでしょう。
結論として、よく挙げられる「投資信託」のメリットは2つありますが、実際は「少額で分散投資が可能」の1つだけと考えています。
投資信託のデメリット
デメリットも大きく以下の2つがあると考えています。
- 「信託報酬」がコストとしてかかる
- 自分の成長に繋がりにくい
それでは1つずつ見ていきましょう。
「信託報酬」がコストとしてかかる
先ほど説明した「投資信託のメリット」を享受する対価として、「信託報酬」と呼ばれるコストがかかります。
この「信託報酬」は投資家は投資信託を保有している間、継続して支払う必要があります。
信託報酬は基本的に年率0.1〜3%くらいに設定されていて、これが日割りでかかってきます。
つまり、保有しているだけでコストが発生してしまい、トータルの運用成果に影響を及ぼすことになります。
自分の成長に繋がりにくい
「投資信託」は運用を専門家に任せる側面があるため、自分自身ではあまり考えることがありません。
そのため、「自分の成長=知識や経験」には繋がりにくいです。
私は個別銘柄に投資をしていますが、投資を始めてから自主的に勉強をするようになりました。
例えば、
- 毎朝日経新聞を読む
- 企業のビジネスモデルを調べる
- 会計の勉強をする(日商簿記2級取得)
などがあります。
政治、経済、企業について知識が増えましたし、情報も以前より入ってくるようになりました。
間接的には仕事にも活きていると思います。
そのため「投資信託」のデメリットに「自分の成長に繋がりにくい」ことを挙げました。
とはいえ、投資信託の最も大きなデメリットは、「信託報酬がかかること」です。
運用のパフォーマンスを低下させる要因にもなりますので、これ1つと言っても過言ではないでしょう。
投資信託のメリットを自分で生み出す方法
もし仮に、投資信託のメリットを自分で生み出すことができれば、「信託報酬」を支払う必要はありません。
私は、投資信託のメリットを
少額で「分散投資」が可能で、リスクを低減できること
と考えています。
これを達成する方法を考えてみましょう。
「株式」投資の例
今回はタイトルにもあるように「株式」を例にします。
「株式」に投資する際は、一般的に100株単位の売買であることが多く、多数の銘柄に分散するには多くの資金が必要です。
そのため、分散投資はハードルが高いように感じます。
しかし、最近は1株単位での株式売買を可能としている証券会社が増えていて、意外と容易に分散投資が可能になっています。
1株ずつ多数の銘柄の株式を保有することで分散投資を実現してみましょう。
まとめ
「株式の銘柄は自分で選ぶべき理由」は以下の2つです。
- 「分散投資(投資信託のメリット)」は自分でできる
- 「信託報酬」はもったいない
私はこれまで「投資信託」は確定拠出年金を除いて使っていませんし、これからもそうしていくつもりです。
その理由が今回お伝えしたものになります。
「分散投資(投資信託のメリット)」をする方法である1株取引も含め、参考になれば幸いです。
※最後に
この記事で書いたことは個人的な運用方針であって、決して「投資信託を購入されている方」を否定するつもりはありません。ご理解いただけると幸いです。