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【2020年6月開催】OPECプラスの結果と原油価格今後の見通しについて

2020年6月6日に「OPECプラス」が開催されました。

 

「OPECプラス」とは石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成される会合で、石油の「中期的な生産政策の方針」を決めています。

 

今回はこの「OPECプラス」の結果を踏まえ、原油価格の今後の見通しを考察してみたいと思います。

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

OPECプラスの結果

「OPECプラス」が開催された結果、参加各国は7月に減産量を日量960万バレル規模とすることを承認しました。

 

減産量は6月の日量970万バレルを10万バレル下回るものの、当初7月に減産が予定されていた日量770万バレルを上回る結果になっています。

 

さらにその後も、「OPECプラス」による協調減産期間が、8月以降も規模を縮小しつつ2022年4月まで続く予定です。

 

【減産予定量】

  • 20年6月:日量970万バレル
  • 20年7月:日量960万バレル
  • 20年8月から20年末:日量770万バレル
  • 21年1月から22年4月:日量580万バレル

 

これまでの経緯

これまでの経緯を「WTI原油先物」の推移と合わせながら確認していきます。

 

2020年の年明けには60ドル前後であった「WTI原油先物」がこれまで大きく変動してきたので、順を追って見ていきましょう。

 

3月の「WTI原油先物」急落

「WTI原油先物」は3月に50ドル前後から20ドル前後へ急落しました。

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この時の急落の原因は、大きく以下の2つです。

  1. 新型コロナウイルスの影響
  2. 原油減産交渉決裂

 

新型コロナウイルスの感染拡大によって、石油需要が減少したため原油価格の下落圧力が強まりました。

 

そこで、産油各国は需要減に応じて減産を検討しました。

 

しかし「OPECプラス」においてロシアが減産に合意せず、サウジアラビアが原油の増産方針を発表したことを引き金に供給過多が懸念されて価格が急落しました。

 

詳細はこちら

 

4月に「史上初のマイナス」価格へ

「WTI原油先物」は4月に「史上初のマイナス」を記録しました。

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この時の要因は明らかな「供給過多」によるものです。

 

原油の需要を供給が上回り続けたことによって、「原油貯蔵能力」が限界を迎えました。

 

原油の貯蔵能力のない投資家が「WTI原油先物」を投げ売りし、価格が暴落したことによって遂に「史上初のマイナス」を記録することになったのです。

 

詳細はこちら 

 

5月以降「協調減産」で受給が改善

5月以降は、各国の「協調減産」が機能し始めました。

 

また新型コロナウイルスからの経済復活の見通しが立ち始めたことから、受給が改善するとともに、「WTI原油先物」の価格が回復傾向になりました。

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そして、先ほどの「OPECプラス」に至ったわけです。

 

6月上旬時点では、40ドルを狙う位置まで価格が回復してきています。

 

ここからはどこまで値上がりしていくかが焦点になってくると考えています。

 

今後の見通し

「原油価格」の今後の見通しを考える上では、「需要」と「供給」を考える必要があります。

 

需要の見通し

まず「需要」面ですが、まだ新型コロナウイルスの影響が完全に払拭されたとは言えない状況です。

 

そのため「需要」は減っている状況が続いています。

 

今後も同様の状況が続くと思いますが、「需要」回復の指標は飛行機の国際線が以前の水準で運行されることではないかと個人的に考えています。

 

最終的に完全に需要が戻るのは、「東京オリンピック」くらいになることを覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 

供給の見通し

反対に「供給」に関しても、減産が続くため減った状況が続くと考えられます。

 

「OPECプラス」が毎月「共同閣僚監視委員会(JMMC)」を開く予定で、減産の順守状況や市場動向を確認しながら、小刻みに生産政策を調整するとのことです。

 

要は、需要に応じて「減産」を継続するというメッセージだと思っています。

 

適正価格は? 

原油価格の適正価格は果たしていくらなのか考えてみました。

 

国際通貨基金(IMF)によると

国の財政収支が均衡する原油価格はサウジアラビアが1バレル83ドル台。ロシアが予算で設定した水準は42ドル台です。

 

また、アメリカのシェールオイルも損益分岐点が1バレル50ドル前後と言われています。

 

このことから考えると、「適正価格」となるためには、少なくとも原油価格急落前の「50〜60ドル/バレル程度」までは価格が上昇する必要があると考えています。

 

結論として、「50〜60ドル/バレル程度」となるまでは受給の調整が図られることになるのではないかと予想しています。(※あくまでも個人的な予想です)

 

まとめ

「OPECプラス」で減産継続が発表され、今後はまだ原油価格が上昇していくと個人的に予想しています。

 

そのような考えもあって、原油価格が下落した3月から原油に投資をしています。

 

以下の記事で「原油に投資する方法」と「私が購入した金融商品」を紹介しているので、良かったらご覧ください!

 

今後は投資している「原油関連の金融商品」の売り時が重要になってくると思っているので、引き続き「原油価格」に注目していきたいと思います。

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