日本では「投資は危険」「貯金は安全」というイメージが強いですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません!
「貯金(銀行預金)」にもリスクは存在します。
このリスクを理解して「貯金(銀行預金)」を選択する分には問題ありませんが、 リスクを知らずに「貯金(銀行預金)一択」は危険です。
「何を言ってるのだろう?」と思われた方にこそ、この記事を読んでいただきたいと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
貯金(銀行預金)のみだとリスクがある理由
貯金(銀行預金)といえば、「元本が保証されている」「絶対に損をしない」などと言われています。
確かに銀行預金では、元本割れすることはなく、ペイオフ制度によって万が一金融機関が破綻しても1,000万円までの預金は保証されます。
こうして見ると、「貯金(銀行預金)」にはリスクが無いように感じます。
しかしここには、「日本円の価値変動」という視点が抜けているのです。
つまり物価が上がる「インフレ」になると、相対的に「日本円の価値」が下がることになります。
このような「インフレリスク」を「貯金(銀行預金)」は抱えているのです。
インフレリスクとは?
物価が上がることで、結果としてお金の実質的な価値が減るリスクのことを「インフレリスク」 と言います。
「物の値段」が上がると、相対的に「お金の価値」は下がります。
以下の例をご覧ください。
同じハンバーガーでも、昔は「59円」だったものが、今は「110円」です。
例えば1,000円を持っているとすると、昔は16個買えたものが、今は9個しか買えません。
そして今度はグラフをご覧ください。
「物価上昇率」に応じた「お金の価値減少」を表しています。
毎年物価が上昇していくとすると、その上昇率に応じて10年後の「お金の価値」は以下のように目減りしてしまいます。
- 「物価上昇率1%/年」⇒「お金の価値:91%」
- 「物価上昇率2%/年」⇒「お金の価値:82%」
- 「物価上昇率3%/年」⇒「お金の価値:74%」
このように「お金の価値」が下がってしまうことが、「貯金(銀行預金)」が抱えている「インフレリスク」ということになります。
インフレリスクの対策
インフレリスクへの対策ですが、一言で言えば「物価に連動する資産」を持つことです。
一般に、「株式」「金(Gold)」「不動産」などは「物価に連動する資産」と言われています。
特に「株式」は、インフレ起きると同時に企業業績が伸びることで株価も上昇するためインフレに強い資産と言えます。
また「日本円の価値が下がる」ことに対する対策としては、外貨を持つことも有効な方法です。
ポイントは「貯金」に資産を集中するのではなく、資産を分散することが重要だということです。
資産を分散する方法
「資産を分散する」といきなり言われても、正直戸惑いがあると思います。
まずは世の中に「どのような資産があるのか 」を理解することから始めてみるといいでしょう。
資産を分散するには様々な視点があります。
例えば以下のように考えてみましょう。
例で挙げた「地域・通貨」「金融商品」「銘柄」それぞれの視点において、様々な資産の分散先があります。
そして、その組み合わせで考えると、非常に多くのパターンが考えられます。
もちろん相性などはありますが、自分に合った「資産の分散先」の組み合わせを考えてみてください!
これだけでは「少し難しいな…」と思われた方
資産の分散についてより詳しく解説している以下の記事をご覧ください!
まとめ
貯金(銀行預金)にもリスクがある理由を「インフレリスク」だと説明しましたが、インフレが本当に起こるかどうかはわかりません。
しかし、私は長い目で見たときに「インフレ」が進んでいく可能性が高いと考えています。
それは「人」が「今より上を望む」習性にあることが理由です。
企業は前年を超える「売上」や「利益」を目標にしますし、私たちサラリーマンも今より「給料」が上がることを望んでいる人がほとんどです。
お金は常に循環しています。
企業の「売上」や「利益」が上がると、私たちの「給料」が上がりますし、「給料」が上がると使うお金が増えて、企業の「売上」や「利益」が増えていきます。
資本主義社会である以上「インフレ」は進んでいく
これが私の持論です。
だからこそ、貯金(銀行預金)だけをして安心せずに、インフレにも対応できるような資産運用をしていきたいと考えています。
最後に「資産運用」はハードルが高く感じられると思います。
「一体いくらあれば投資を始められるのか」そんな疑問にお答えする記事を紹介しておきますね。