表計算ソフト「Googleスプレッドシート」を使っていて、
もっと簡単に計算することができないかな…
と思ったことはありませんか?
そんな時こそ関数の出番です。
必要な関数を知っていることで作業効率を上げることができます。
今回はその関数の中でも、データ個数を求める関数「COUNT/COUNTA/COUNTIF/COUNTIFS」について解説をしていきます。
ぜひ覚えていただいて、日頃の作業を楽にしてみてくださいね。
【この記事の目次】
- 数値データの個数を求める関数「COUNT」
- 全てのデータ個数を求める関数「COUNTA」
- 条件を満たすデータ個数を求める「COUNTIF」
- 複数の条件を満たすデータ個数を求める「COUNTIFS」
- まとめ
私はごく普通のサラリーマンですが、仕事では「エクセル」と「Googleスプレッドシート」を併用し、
プライベートではブログ記事を作成するにあたって「Googleスプレッドシート」を活用しています。
誰でも真似できるをモットーに解説していきたいと思います。
数値データの個数を求める関数「COUNT」
まずは数値データの個数を求める関数「COUNT」から見ていきます。
この関数は指定の範囲の数値データの個数を求めてくれるものです。
数式は、
=COUNT(範囲や値)
=COUNT(A1:A10)
のように入力します。
以下の例を見てみると、
「Q3」セルから「Q17」セルまでの数値データの個数を求める数式になっています。
「COUNT」関数を使うことで、データの数を手作業で数えるような手間を省くことができます。
さらにちょっとした応用編ですが、以下のようにカンマで区切ることで複数の範囲を指定して数値データの個数を求めることもできます。
=COUNT(範囲1,範囲2,範囲3)
こんな感じで3つの範囲の数値データの個数を求めることができますね。
ちなみに複数の範囲を選択する際は、カンマを手入力しても良いですが、
「Ctrl」キーを押しながら、範囲をマウスでドラッグしていけば、より簡単に数式を入力することができるでしょう。
ここまでがデータ個数を求める関数の基本「COUNT」の使い方になります。
全てのデータ個数を求める関数「COUNTA」
ここで「COUNT」の他にもう1つ似たような関数「COUNTA」について紹介しておきます。
「COUNT」でデータ個数を求められるのが「数値」に限られていたのに対し、「COUNTA」は全てのデータ個数を求めることができます。
空白以外の全てのデータを数えますので、文字列や数式のエラー値等も対象となります。
数式は「COUNT」と同様、
=COUNTA(範囲や値)
=COUNTA(A1:A10)
のように入力します。
以下の例を見てみると、
「COUNT」の時と同様に「Q3」セルから「Q17」セルまでのデータの個数を求める数式と、「R3」セルから「R17」セルまでの◯の数を求める数式を入れています。
その結果、
「Q3」セルから「Q17」セルまでのデータの個数は「未定」も含むようになり15個に、◯の数も9個と正しく求められています。
このように「COUNT」と「COUNTA」を使い分けられると、作業の幅が広がることでしょう。
条件を満たすデータ個数を求める「COUNTIF」
ここからはさらに1歩進んでみます。
今度は指定の条件を満たすデータのみの個数を求める「COUNTIF」の使い方です。
言葉だけではわかりにくいので、早速例を見てみましょう。
今回求めたいのは「ピザの注文数」です。
例の程度であれば手作業で数えることができそうですが、もっと大量のデータがある場合を想像してみてください。
ちょっと面倒くさいですよね。
ですが「COUNTIF」を使えば一発でデータの個数を求められます。
数式は、
=COUNTIF(範囲,条件)
のように、データ個数を求める範囲を最初に選び、その後に条件入れます。
先ほどの例に戻ると、
=COUNTIF( P3:P17 , "ピザ" )と入力しています。
まずは、データ個数を求める範囲(メニュー列)を選択し、その後にピザの表記を条件に指定しています。
すると結果は「7」になりました。
試しに黄色のセル(ピザ)を数えてみると「7」なりますね。
これが「COUNTIF」の使い方になります。
「COUNTIF」を知らないと、都度フィルターをかけてデータの個数を数えるなんて作業をしているかもしれません。
そういった手間を省くことができるのが「COUNTIF」のメリットと言えるでしょう。
複数の条件を満たすデータ個数を求める「COUNTIFS」
最後にさらにもう1ステップランクアップです。
今度は複数の条件を満たすデータ個数を求める「COUNTIFS」の使い方です。
また例を見ていきましょう。
今回求めたいのは「ピザを2つ の注文数」です。
今度は条件が増えました。
例は便宜上簡潔にしていますが、ここでもデータが大量にあると想定してください。
数式は、
=COUNTIFS(条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2…)
のように、条件範囲を選んだ後に条件を入力していきます。
条件はカンマで区切ることにより、条件範囲、条件の順でいくつでも入れることが可能となっています。
先ほどの例に戻ると、
=COUNTIFS( P3:P17 , "ピザ" , Q3:Q17 , 2 )と入力しています。
1つ目の条件はメニュー列の「ピザ」を指定、2つ目の条件に個数列の「2」を入力しています。
すると結果は「4」になりました。
念の為、黄色のセル(ピザの注文が2つ)を数えてみると「4」なりますので、間違いないですね。
これが「COUNTIFS」の使い方になります。
ここまでマスターできれば、データ個数を求めることに苦労することはほぼ無くなると思います。
まとめ
データ個数を求める関数「COUNT/COUNTA/COUNTIF/COUNTIFS」はいかがでしたでしょうか?
普段の作業シーンでも使えそうなイメージができたとしたら幸いです。
ちなみに私の場合は、集計業務(特にアンケートの回答等)でこの関数を使用することが多いです。
時には回答が「数千〜万」の単位になることもあり、リアルタイムでの集計を求められるので、一度数式を入れておくことでかなり効率が上がります。
似たような経験がある方は特にこの関数を活用してみてください!
また、関数の他にも、私が普段から使っていて、かつ便利だと思う「PCスキル・操作」について他にも記事にしています。
よろしければ、以下のリンクよりご覧ください。