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【不動産営業に騙されるな!】本当に不動産投資は株式投資よりローリスクなのか?

「不動産投資はローリスクで堅実な資産運用ができます!」

プレゼンをしている人のイラスト(男性)

多くの不動産投資業者が他の運用方法と比較して「不動産投資はローリスク」と説明します。

 

そしてその際に「株式投資」がよく比較対象にされることがあります。

 

  • 不動産投資はローリスク
  • 株式投資はハイリスク

 

これが定説のようになっている気がしますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

 

私自身、この定説にはかなり疑問を感じており、これに対する個人的な考えをまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

 

【この記事の内容】

 

この記事を書いている私は、30歳の「ごく普通のサラリーマン」で、年収は500万円ちょっと。

 

現在、中古区分マンションを1件保有して、不動産投資に取り組んでいます。

 

株式投資を中心に金融資産への投資も10年ほど経験がありますので、両面の特徴を比較しつつ解説していければと思います。

 

不動産投資は株式投資よりローリスクなのか?

私は不動産投資を始める前から株式投資をしていましたので、不動産投資と株式投資のリスク比較は結構考えていました。

 

不動産投資と株式投資、どちらのリスクが大きいのかという疑問についてですが、

 

結論から言うと、私は不動産投資の方がリスクが大きいと考えています。

 

では不動産営業マンが嘘をついているかと言うと、そこまでは言い切れません。

 

ただ主張の違いには、見ている視点が大きく異なるということが根本にありますので、その部分をこれから解説していきます。

 

不動産投資がローリスクと説明される訳

そもそも資産運用におけるリスクとは、「値動きの幅」のことを指します。

 

その前提で考えると、不動産は「土地と建物」という実物資産のため、価格の変動は相対的に小さいという特徴を持っています。

 

当然株式と比較しても、価格の変動は小さいと考えられています。

 

図にしてみるとわかりやすいかもしれません。

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簡単に言うと、これが不動産営業マンが「不動産投資はローリスク」と説明する理由です。

 

しかし、上記の図をよく見ていただきたいのですが、これはあくまでも「価格変動」のグラフです。

 

決して間違ってはいないのですが、「価格変動率」の視点であることを認識しておく必要があります。

 

実際のリスクの考え方

では、実際のリスクを考える際に気をつけることについてですが、私は「価格変動=リスク」は「金額」で見るべきだと考えています。

 

不動産は1件当たりの金額が大きい資産です。

 

いくら「価格変動率」が小さくとも、元の資産額が大きければ「価格変動の金額」は大きくなります。

 

例えば、

  • 不動産:2,000万円(変動幅上下20%)
  • 株式 :400万円(変動幅上下50%)

のケースを図にしてみました。

f:id:investor19:20210717135405p:plain

「価格変動の金額」で見ると、今度は不動産投資の方が値動きが大きくなりました。

 

つまりは不動産投資の方がリスクが高いということになります。

 

当然、投資する金額が同じならば「価格変動率」の大きい株式の方が、「価格変動の金額」で見てもリスクは大きくなります。

しかし株式の場合、不動産より少額で投資することが可能で、個人投資家にとっては同じ投資金額で比較する必要はないのです。

 

結論としては、自身の資産額がよほど大きくない限りは、不動産投資の方がリスクが大きいということになるでしょう。

 

価格の不透明性もリスク

また、不動産投資と株式投資を比較した時に、もう1つリスクとなりうるのが「価格の不透明性」です。

 

不動産は適正な価格が把握しづらいという特徴があり、私を含めた素人にとっては不安な面が大きいでしょう。

 

背景には、不動産は取引市場が存在せず、1対1の相対取引で売買が行われることから、ある種「言い値」に近くなってしまう側面があるので、

 

信頼できる不動産投資業者、営業マンに出会えるかがポイントになります。

 

しかし自分で見極めるのも簡単ではないので、これもまた不動産投資のリスクと言えるでしょう。

 

※参考:「価格の不透明性」の詳細はこちら

 

まとめ

繰り返しになりますが、「不動産はローリスク」という言葉を鵜呑みにするのは危険です。 

 

私は区分マンションを1件保有していますが、最悪1,000万円くらいの損失は受け入れる覚悟で購入しています。

 

ちゃんと自分自身でリスクの許容度考えた上で不動産投資に取り組むようにしてくださいね!

 

また、不動産投資と株式投資を比べて、不動産投資の方がローリスクだと断言する営業マンがいた場合には、

 

「ご自身の不動産投資と株式投資の経験はありますか?」

 

と聞いてみましょう。 

 

私の経験上、株式投資の経験もある営業マンはちゃんと双方の特徴を踏まえて説明をしてくれますが、株式投資の経験がある不動産営業マンはごくわずかです。

 

それ以外は恐らく偏った知識の中で、教科書通りの営業トークをしていると思われますので、冷静に営業マンの力量を見極める機会だと思うと良いでしょう。

 

今回はリスクに焦点を当てた解説をしましたが、不動産にはメリットももちろんたくさんあります。

 

その辺りをまとめた記事もありますので、よろしければご覧ください。

 

以上、不動産投資と株式投資のリスク比較でした。

 

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