今回はご紹介するのは「伯東」です。
最近は半導体の需要が伸びていることから、関連銘柄注目されています。
そんな中で、半導体を扱う商社である「伯東」はまだ株価が出遅れていると言えるかもしれません。
そこで興味が湧いたため、調べてみましたので、投資判断を含めて紹介できればと思っています。
【この記事の目次】
この記事を書いている私は、29歳の「ごく普通のサラリーマン」です。
株式投資の経験は2010年から10年ほどで、現在は50銘柄以上、約1,500万円の株式を保有しています。
そんな私の分析ではありますが、よろしければご覧ください。
伯東の事業内容
「伯東」は半導体や電子機器の専門商社です。
製品の製造を行なっているわけではないので、メーカーほど半導体特需の恩恵は受けられないかもしれませんが、それでも好影響はあることでしょう。
「伯東」の事業は、取り扱う商品によって3つのセグメント分類がなされています。
- 電子部品
- 電子・電気機器
- 工業薬品
2020年3月期時点でのセグメント構成比は以下のようになっています。
売上構成比が大きいのは「電子部品」分野となっています。
半導体もこの電子部品の中に含まれています。
特徴としては、車載用の電子部品が主力となっていて、5G関連の部品も取り扱っているようです。
他2つのセグメントも売上高に対して利益率が高いので、軽視はできませんね。
海外にも進出をしていて、売上・利益とともに大体「国内2:海外1」の割合になっています。
事業内容からは、将来性も感じることができると考えています。
直近の業績
直近の業績は以下のようになっています。
業績面では、売上高は順調に伸びていますが、利益面は少し波があります。
これは電子部品の需給の影響によって粗利率が変動することに起因しているようです。
2021年3月期の業績については2021年1月に上方修正を出していて、足元の半導体需要の好影響が出ています。
2022年3月期も海外市場を中心に明るい兆しが見えているようなので、前向き捉えられるのではないかと思います。
株主還元の方針
伯東では株主還元の基本方針を以下のようにしています。
当社は、株主の皆様への利益還元の充実を経営上重要な施策の一つとして位置づけ、財務体質の強化と今後の事業展開に備えた内部留保に配慮しつつ、業績を加味した利益還元を実施していくことを基本方針としております。
配当につきましては、安定的配当の継続を基本に、連結配当性向レンジ30%〜50%を目標に実施してまいります。
また、決算説明資料を見ていると、配当性向に加えて「純資産配当率(DOE)」も指標として挙げています。
基準はないものの多少意識はしていると考えられます。
2021年3月期は前年同額の「50円/株」の配当予想です。
配当の方針と配当性向を見る限り、減配リスクは少ないものの、増配期待もすぐにはできないと思います。
ちなみに、配当額が「50円/株」の時に、配当性向のレンジである30%を下回るには、純利益で約3,500百万円な計算です。
そのため、2018年3月期の純利益を上回ることがあれば、増配可能性もあると考えています。
配当利回り
続いて配当利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。
株価:1274円(2021年2月19日終値)
配当:50円(21年3月期予想)
ここから算出される利回りは3.9%となります。
配当利回りとしては十分な水準だと思います。
減配リスクも高くないので、配当狙いの保有もありですね。
株価の見通し
まずは直近5年間の株価推移を確認します。
株価の推移を見てみると、利益が最も高かった2018年に高値をつけており、割とわかりやすく業績に連動しているように思います。
また、割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、
PBR:0.47倍 PER:10.49倍
(※2021年2月19日終値時点)
となっており、PBRはかなり割安です。
PERも一見割安に見えますが、商社は全体的に低い傾向があるので、こんなもんとも思えます。
株価が高値をつけたときのPERが12〜13倍くらいだったので、それと比べるとやや安めです。
今後の業績が伸びれば、株価も伸びると予想できそうです。
投資判断
「伯東」の特徴としては、最近のトレンドである半導体関連銘柄である一方で、株価の割安感がまだあるということです。
また、現時点では配当利回りが高いのもプラス要因の1つです。
そのため配当狙いの資産株と値上がり期待の両立ができる銘柄かなと思います。
株価が上がらなければ継続保有。
株価が上がれば売却を狙うといった2本立てで、購入してみるのは面白いと思います。
個人的にも300〜500株ほど購入を検討してみようと考えています。
以上、伯東の分析でした。