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【高配当銘柄】長谷工コーポレーションの株価推移と見通しについて

今回は「長谷工コーポレーション」について紹介します。

 

この企業は、マンション建築において首位を誇り、不動産業界でも規模が大きいです。

 

また、高配当銘柄の1つとして個人的に注目しているので、今回調べてみました。

 

最終的には投資判断を目的に、分析をしていきたいと思います。

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。 

 

長谷工コーポレーションの事業内容 

長谷工コーポレーションはマンションを中心とした不動産の「開発・販売」から「管理等のサービス」まで総合的な不動産事業を行なっています。

 

大きくは、以下3つのセグメントに分けられています。

・建設関連事業
マンション等の企画・設計から施工までを一気通貫で実施します。

 

・サービス関連事業
不動産(主にマンション)に関わる様々なサービスを提供する事業です。

代表的なものを抽出してみました。

  • インテリアリフォーム、リノベーション
  • 賃貸管理、社宅の管理代行
  • 分譲マンションの販売受託
  • 不動産の流通仲介
  • 分譲マンションの建物管理事業
  • 有料老人ホームの運営

 

・海外関連事業 
アメリカ合衆国のハワイを中心に、不動産の開発・販売をしています。 

 

2020年3月期のセグメント別の実績は以下のようになっています。

  売上高 利益
建設関連 71.3% 80.7%
サービス関連 28.7% 23.5%
海外関連 0.0% -4.2%

数値からは「建設関連」が長谷工コーポレーションの主力セグメントであることがわかります。

 

マンションの建設受注・販売は経済動向に左右されやすいので、注意が必要です。

 

一方、「建物管理」や「賃貸管理」等のサービス関連事業は、比較的安定した収益が見込めるので、ここが右肩上がりになっているかも要注目ですね。

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直近では新型コロナウイルスの影響があり、「建設関連」が不調ですが、「サービス関連」はコロナ下でも伸びているので、ひとまずは安心といった感じです。

 

海外は現状ほとんど収益貢献していないので、今後の動き次第といったところでしょう。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。

単位:百万円 売上高 経常利益 純利益
2006年3月期 622,396 53,135 47,689
2007年3月期 723,118 63,046 33,695
2008年3月期 745,074 53,103 22,384
2009年3月期 505,500 12,444 -7,596
2010年3月期 420,382 14,165 5,814
2011年3月期 440,429 19,138 10,137
2012年3月期 500,929 18,199 11,242
2013年3月期 558,919 19,976 13,064
2014年3月期 587,571 25,405 24,830
2015年3月期 642,167 41,889 28,542
2016年3月期 787,354 67,327 51,226
2017年3月期 772,328 88,827 58,762
2018年3月期 813,276 100,497 72,289
2019年3月期 890,981 100,369 87,391
2020年3月期 846,029 85,253 59,851
2021年3月期(予) 800,000 70,000 49,000

今回は長い期間の業績を調べてみました。

 

理由は、今回の新型コロナウイルスの影響と、過去のリーマン・ショックの影響を比較してみたかったからです。

 

見てみると、リーマン・ショックの起きた2008年4月〜2009年3月期は赤字を計上しています。

 

一方で今回は、新型コロナウイルスの影響は免れないものの、一定の黒字は維持できる見込みです。

 

中期経営計画では2025年3月期までに再度「経常利益1,000億円」にする目標を掲げていますので、順調にいけば収益力は問題ないと言えそうです。

 

株主還元の方針

長谷工コーポレーションでは株主還元の基本方針を以下のようにしています。 

※中期経営計画(2025年3月期まで)より

・1株当たり年間配当金下限を70円と設定

・2021年3月期〜2025年3月期の5年間合計の純利益に対して、総還元性向40%程度と設定

 

過去の実績を見てみると、2014年3月期の復配以降、増配傾向にあります。

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仮に2021年3月期の予想純利益に対して、配当性向40%で計算をしてみると、配当額は約68円となります。

 

基本方針にある「年間配当金70円」は割と固いのではないかと思っています。

 

また、総還元性向ですから、全てが配当に向くわけではありませんが、純利益が「500億円/年」 を超えてくると、増配や自社株買いが期待できるかもしれません。

 

ちなみに長谷工コーポレーションは現在自社株買いを実施中です。

内容は以下のようになっています。

  • 取得総額:上限300億円(もしくは3,000万株)
  • 取得期間:2020年3月2日〜2021年2月26日
  • 進捗(2020年9月末):128億円(1033万株)

 

結論として、長谷工コーポレーションは株主還元に力を入れている企業だと考えます。

 

配当利回り

続いて配当利回りですが、以下の数値を元に計算してみます。

株価:1,171円(2020年11月20日終値)

配当:70円(21年3月期実績)

 

ここから算出される利回りは5.98%となります。

 

配当利回りはかなり高い部類に入ります。

 

個人的には配当維持はされると考えているので、購入を検討したい内容です。

 

株主優待

長谷工コーポレーションでは、自社サービス割引の株主優待を提供しています。

 

優待は3種類あります。

  • 室内リフォーム工事代金(税抜)3%割引
  • 不動産売買の仲介手数料(税抜)5%割引
  • 高齢者住宅・有料老人ホームの入居一時金の1%割引

 

権利確定月は3月の年1回で、100株保有が条件です。

 

使い所はかなり限られる株主優待ではありますので、あまり意識する必要はないかもしれません。

 

株価の見通し

まずは直近5年間の株価推移を確認します。 

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ここ5年間はレンジ相場を形成しているように見えます。

 

新型コロナウイルスが直接起因するような値動きに見えないのが不思議ですね。(※春先にしっかりと下落していますが…)

 

また、直近は中間決算の結果を受けて株価が下がっています。

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また、割安性の指標となるPBRとPERを見てみると、

PBR:0.87倍  PER:6.84倍
(※2020年11月20日終値時点)

 

となっており、指標上は割安であると言えそうです。

 

個人的には十分に割安だと考えていますが、当面は上昇に転ずる場面を見極める期間になるでしょう。

 

まとめ

最後に投資判断をまとめてみたいと思います。

 

まずポイントは2つです。

  • 株主還元に積極的で高い配当利回りが期待できる
  • 株価は下落傾向の中にあり割安

 

これだけみれば購入したくなるのですが、問題は今後の業績の見通しです。

 

このまま順調に脱コロナに向かう前提とすれば、今が業績も底だと考えています。

 

またコロナが長引いたとしても、相対的に不況への耐性はある銘柄だと思うので、株価が安いうちに購入したいと思います。

 

現在は中間決算の結果を受けて、株価が下落している最中なので、タイミングをうかがっていくつもりです。

 

分散投資の一環としては十分なポテンシャルを持っていると思うので、皆さまも検討してみてはいかがでしょうか。

 

以上、長谷工コーポレーションの紹介でした。

 

 

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