積立FXを始めてみたいけどコストが気になるな…
他のFXよりスプレッドが大きいって聞いたけどどうなんだろう…
確かに、資産運用する上で必要となるコストは非常に重要です。
そこで今回は、積立FXに取り組む上で知っておくべき「コスト」について解説していきます。
具体的には、取引にかかる「手数料」と実質的な負担となる「スプレッド」について見ていきましょう。
【この記事の目次】
積立FXとは、FX取引の仕組みを利用して、外貨を積み立てる投資方法です。
詳しく知りたい方は先にこちらをご覧ください。
それでは早速内容に入っていきましょう。
FXの手数料とスプレッド
まずはFXにおける「手数料」と「スプレッド」について理解するところから始めましょう。
まずは比較的簡単にイメージできる「手数料」です。
これは取引に付随して発生するもので、1回あたり◯◯円(もちろん取引量によって段階はありますが)のようなものです。
そしてもう1つが「スプレッド」です。
こちらは、通常FXでは「買値」と「売値」に差があって、その差を「スプレッド」と呼んでいます。
この「スプレッド」があることで、上の例だと買った瞬間に同値で売ったとしても、「1ドルあたり0.05円損をする」ことになります。
つまり「スプレッド」は取引をする際のコストとなるわけです。
また、この「スプレッド」分がFX業者の収入となっています。
積立FXの手数料は?
積立FXの取扱い業者は「SBIFXトレード」と「SBI証券(SBI FXα)」の2つですが、両者とも手数料は無料です。
これは嬉しい!と思えるところですが、最近の主流は「手数料無料」ですので珍しいことではありません。
例えば、有名所の業者である、
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム
- DMM.com証券
- ヒロセ通商
等も、全て取引手数料は無料となっています。
とはいえ、「積立FX」という独自のサービスを提供している中、手数料が無料であることには感謝ですね。
そこで今度は差がつくこととなる「スプレッド」を見ていきましょう。
積立FXのスプレッドは?
次にスプレッドを見ていきますが、 今度は「SBIFXトレード」と「SBI証券(SBI FXα)」で違いがあります。
そのためそれぞれ確認していきましょう。
「SBIFXトレード」
まずは「SBIFXトレード」ですが、
2020年8月24日(月)より「積立FXの定期購入時の買付コストをゼロ化」を発表しています。
つまり、積立FXの購入時は「スプレッド」が無いということです。
ただし、売却時は「スプレッド」が適用されるようです。
言葉だけで聞いても分かりづらいので、図で表してみました。
購入時は「買値(Ask)」と「売値(bid)」の中心値である「仲値レート」と呼ばれる値段を適用することで、「スプレッド」が無くなります。
一方で売却時は、「仲値レート」と「売値(bid)」の差分の「スプレッド」が発生します。
つまり結果的には。購入と売却を両方をした場合の「スプレッド」が半分になったと考えるとわかりやすいでしょう。
その結果、「SBIFXトレード」のスプレッドは以下のようになります。
言葉の定義上、「スプレッド」は「買値(Ask)」と「売値(bid)」の差なので、残してありますが、
実質的にかかるコストは売却時のみなので、一番右の列を見ていただければと思います。
これだけではお得なのかはわからないので、ここから比較をしていきたいと思います。
「SBI証券(SBI FXα)」
続いて「SBI証券(SBI FXα)」の積立FXにおけるスプレッドですが、以下のようになっています。
「SBI証券(SBI FXα)」では、通常通り「スプレッド=コスト」として考えます。
「SBIFXトレード」と比べると、「スプレッド」は同じですが、購入時にもコストがかかるため、単純に2倍のコストがかかると考えていいでしょう。
※参考:他の業者との比較
単純に積立FXにおける2者だけを比べれば、どちらが良いか一目瞭然ですが、それだけでは情報としては不足しているでしょう。
そこで主要FX業者との比較もしていきます。
比較してみると、一目瞭然で積立FXの「スプレッド」が高いことがわかります。
元々、「スプレッド」が高いことは積立FXのデメリットとして挙げられていましたが、購入時のコストが無償になってもまだ厳しいようですね。
とはいえ、「SBIFXトレード」の通常FX取引は「ドル円」はかなりスプレッドがかなり安く、使い方次第でメリットもありそうです。
まとめ
結論、積立FXでは手数料は無料、スプレッドは大きいということがわかりました。
ただ、積立FXを使うならば現状2業者しかないため、サービスのメリットを感じるならば、気にせず使っていきたいところです。
また、「SBIFXトレード」は2020年8月からスプレッドを実質半額としていて、縮小の方向に進んでいると思います。
どうせ使うならお得な方が良いことは間違いないので、積立FXに特化するならば「SBIFXトレード」を選んだ方がいいでしょう。
以上、積立FXの手数料とスプレッドの解説でした!