今回は私が保有している「大和証券グループ本社」について紹介していきたいと思います。
「大和証券グループ本社」は配当利回りが高く、株主優待が魅力的な銘柄です。
ちなみに以下の写真は、以前株主優待でもらった「芋焼酎 龍馬」と「築地 定松のみかんジュース」です。
そんな「大和証券グループ本社」の株価の見通しについて考えてみましたので、株主優待の紹介と合わせて解説していきたいと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
株主優待について
まずは「大和証券グループ本社」の大きな魅力である株主優待から見ていきます。
現在、株主優待は以下の2種類提供されています。
- 株主優待カタログ
- 高齢者向け施設・住宅の入居時費用割引
権利確定月は3月と9月で年2回優待を受けることができます。
それでは優待内容の詳細を紹介していきます。
株主優待カタログ
1つ目の優待は、カタログから欲しいものを選ぶことができる形式になっています。株数に応じて「カタログ内容」と「選べる商品数」が変わってきます。
詳細は以下の表をご覧ください。
「名産品、雑貨」の中身が気になるところですが、食品を中心として約50の商品から選ぶことができます。
カタログの中身はこちら!
・2020年12月着カタログ
以前は「ダイワのポイントプログラム」の交換ポイントが選べましたが、2021年3月31日に「ダイワのポイントプログラム」が廃止となることに伴い、2020年3月権利確定から株主優待で選ぶことができなくなりました。
詳細はこちら!
高齢者向け施設・住宅の入居時費用割引
また、子会社の「グッドタイムリビング株式会社」が運営する施設の入居時費用割引が株主優待として新設されました。
以下の施設で、入居時費用の割引が受けられます。
- 有料老人ホーム『グッドタイムリビング』:30万円
- 高齢者向け賃貸住宅『プラテシア』:50万円
利用可能な対象者は、株主及びその配偶者とその親族(三親等まで)となっています。
以上が「大和証券グループ本社」が提供している株主優待です。この株主優待がお得かどうかは、優待利回りで見ていきたいと思います。
配当・優待利回り
ここでは優待利回りに加えて、もう1つの魅力でもある配当利回りについても合わせて確認をしていきます。
利回りは、以下の数値を元に計算してみます。
保有株数:1,000株
株主優待の価値:2,000円 × 年2回 = 4,000円
株価:412円(2020年4月21日終値)
配当:21円(2020年3月期予想)
ここから算出される利回りは以下の通りです。
現在の株価では配当利回りが高く、優待利回りを合わせるとかなり魅力的な利回りです。
ただし、最近は株価が下がっていることもあり、利回りだけでは判断できません。そのため他の情報も調べてみました。
株主還元の方針
大和証券グループ本社は、株主還元の方針を以下のように公表しています。
2018年度より、株主還元の方針を更に積極化し、配当性向を「40%程度」から「50%以上」に引き上げ
配当性向を引き上げ、積極的な株主還元を実施しています。また、直近の動向としては「自社株買い」も実施しており、総還元性向で見ると更に高くなっています。
積極的な株主還元は株主としては嬉しいところですが、年間配当額で見ると伸びていない点は懸念されます。
配当性向が高くなっているにも関わらず、配当額が伸びないということは利益が出ていないということになります。
ということで直近の業績を確認してみましょう。
直近の業績
直近の業績は以下のようになっています。
営業収益は増減をしつつも、増えていると言えそうです。しかし、反対に利益の面では減少しています。
証券業界は「株式の売買手数料」が収益源となりますので、株価の動きや景気に業績が左右されやすい傾向にあります。
アベノミクスが叫ばれていた頃は株価が上昇基調で、それに伴い株式の売買も増え、証券業界の業績も好調でした。
上記の2015年3月期の頃はまさにそのような時期だったと言えるでしょう。
今後の業績を考える上で、大和証券グループ本社の事業内容も見ておきます。
事業内容
大和証券グループ本社の事業内容は以下のセグメントに分かれています。
- リテール部門
- ホールセール部門
- アセット・マネジメント部門
- 投資部門
- その他
2019年3月期のセグメント構成比は以下のようになっています。
最も構成比の大きいのはリテール部門です。この部門の主な収入源は、「売買や資産管理サービスによる手数料」となっています。
次に大きいホースセール部門では、「機関投資家を対象にした有価証券の売買」と「法人に対し有価証券の引受けや、M&Aのアドバイザリー業務」を行なっています。
アセット・マネジメント部門、投資部門は「運用によって稼ぐ」と考えるとわかりやすいでしょう。その他、アナリストによるリサーチや銀行業務なども手掛けています。
そして、2020年3月期の第三四半期までのセグメント利益推移を見ると気になる点があります。
気になる点、それは主力であるリテール部門の収益が大きく減少している点です。
一時期の株式売買の活況が収まったことに加え、ネット証券の台頭による影響があると考えられます。
そのように考えると、今後の業績の伸びはあまり期待できず、ある種「景気頼み」の側面があると考えています。
株価の見通し
まずは直近5年間の株価推移を確認します。
直近5年間は右肩下がりの推移が続いており、現在はコロナショックの影響も含め最安値圏を推移しています。
それに伴い株価は割安となっており、指標上では、PBR:0.54倍 PER:10.83倍(2020年4月23日終値時点)となっています。
今後の見通しとしては、個人的にはそれほど明るくないと考えています。
コロナウイルスが収束すれば、感染拡大前の株価までは戻す可能性は十分にありますが、その後伸びていくと言える自信はありません。
業績が伸びれば株価上昇になるでしょうが、その判断は難しいでしょう。
ただし、1つのポイントとしては、証券会社の業績は「出来高」が増えれば伸びると言われています。 そこに着目してみるのは面白そうです。
配当利回りと株主優待は魅力的な銘柄ですので、値上がりは狙えずともインカムゲイン目的で保有するのはありかもしれませんね。
ちなみに私自身は現在3,000株保有していますが、当面の間は継続保有していく方針でいます。
以上、大和証券グループ本社の紹介でした!