今回は「ANAホールディングス」の株主優待の使用方法の紹介と、金額換算した場合のざっくりとした価値を考えてみたいと思います。
【この記事の目次】
それでは早速内容に入っていきましょう。
株主優待の内容
「ANAホールディングス」の株主優待は3つあります。
- ANA国内線搭乗優待
- ANAグループ各社・提携ホテル優待
- カレンダー
それでは1つずつ見ていきましょう。
ANA国内線搭乗優待
1つ目の「ANA国内線搭乗優待」は、ANA国内全路線の片道1区間が「株主優待割引運賃」で利用できる優待です。
保有株数に応じて獲得できる割引券の枚数は増えていきます。
『保有株数に応じた割引券獲得枚数』
権利確定月は3月と9月で年2回優待を受けることができます。つまり100株保有の場合は年間2枚の優待券を獲得できます。
300株保有までは100株ごとに1枚ずつ優待券が増えていきますので、優待獲得の効率を考えるならば、300株の保有までに留めておいた方がいいでしょう。
ANAグループ各社・提携ホテル優待
2つ目の優待は、ANAグループ各社・提携ホテルでの優待が受けられる「クーポン券がまとまった冊子」です。
この優待では、以下のような特典が受けられます。
- ホテル料金の割引
- ANAが提供するツアーの割引
- 空港内の売店・免税店での割引
- ゴルフ場の割引
こちらの優待は、株数に応じて内容に変化はありません。「100株以上」株式を保有している株主に1冊の優待冊子が送られてきます。
また先ほどと同様、権利確定月は3月と9月で年2回優待を受けることができます。
カレンダー
最後の優待は、「カレンダー」です。権利確定月である9月に「100株以上」株式を保有していると、12月初旬に翌年のカレンダーを送ってもらえます。
株主優待としては、あくまでもおまけ的な立ち位置ではありますが、もらえるとちょっと嬉しい贈り物です。
今回の記事では、この内「ANA国内線搭乗優待」と「ANAグループ各社・提携ホテル優待」の使用方法を解説していきます。
使用期限
ANAホールディングスの株主優待は、「ANA国内線搭乗優待」が1年間、「ANAグループ各社・提携ホテル優待」が半年間使用可能です。
「ANA国内線搭乗優待」は1年間使用可能なので、100株保有の場合は権利確定月3月分と9月分を合わせれば、往復での優待券利用ができます。
使用する際は、なるべく効率よく使っていきたいですね。
使用方法
ここからは、「ANA国内線搭乗優待」と「ANAグループ各社・提携ホテル優待」それぞれの使用方法を解説していきます。
「ANA国内線搭乗優待」
まずは「ANA国内線搭乗優待」の使用方法からです。
①チケットの予約購入
ANAウェブサイトトップページより空席照会を行ない、株主優待割引を選択して「予約・購入」を実施。
(※窓口等で購入する場合は案内に従えば問題ないでしょう)
②株主優待番号・登録用パスワードの登録
「株主優待番号登録」の画面にて、「株主優待番号」と「登録用パスワード」を入力します。
あとは当日搭乗するだけです。
「ANAグループ各社・提携ホテル優待」
次に「ANAグループ各社・提携ホテル優待」の使用方法です。
以下4点の使用方法を順に見ていきます。
- ホテル料金の割引
- ANAが提供するツアーの割引
- 空港内の売店・免税店での割引
- ゴルフ場の割引
ホテル料金の割引
「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン」が運営するホテルにおいて「室料20%割引の優待券が6枚」もらえます。
予約方法は3通りで、「各ホテルに直接電話」「予約センター(0120-029-501)へ電話」「インターネットで予約」とあります。
この内、「電話での予約」の場合は、電話口で株主優待の利用を申し出ます。「インターネットで予約」で株主優待を使用する場合は 「専用サイト」から予約ができます。
他にも、「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン」の運営するホテルで使える以下の優待券があるようなので、あわせて活用してみるのも良いでしょう。
- レストラン・バーの飲食優待(10%割引券 5枚)
- 婚礼の飲食優待(10%割引券 1枚)
- 会議・一般宴会の優待 (室料15%割引券 3枚)
ツアーの割引
ANAグループ各社が提供する「国内・海外パッケージツアー」が5%〜7%割引で利用できる優待券がもらえます。
なお、優待券は1枚で5名まで利用できますので、家族での使用も可能です!
予約方法については、「株主専用サイトから申し込む」か「予約後に株主優待券を郵送する」必要があります。
空港内の売店・免税店での割引
空港の「ANA FESTA」および「ANA DUTY FREE SHOP」での買い物が「10%割引」となる優待券が5枚もらえます。
1回の精算で1,000円以上購入するという制限がありますが、空港での食事やお土産に使えるので、使い勝手のよい優待券です。
使用方法は、会計時に提示すればOKです。
ゴルフ場の割引
「武蔵の杜もりカントリークラブ(埼玉県)」と「早来カントリー倶楽部(北海道)」でのゴルフ料金の割引が受けられる優待券がもらえます。
使用方法についてですが、予約時に優待券を利用する旨を伝え、当日チェックイン時に提出すれば割引が受けられます。
金額換算した場合の価値
ここからはANAホールディングスの株主優待を金額換算してみたいと思います。今回は優待券を使用した場合と、売却した場合の2通りで算出していきます。
使用した場合
まずは「ANA国内線搭乗優待」を使用した場合を見てみます。今回は『羽田→福岡』間の路線で算出してみます(他意はありません)。
曜日や混雑状況に応じて運賃が変化する前提で、大まかな数字を掴んでいきます。(※今回は一般的な平日で調査しています)
普通運賃は40,000円前後で、株主割引を使用するとおおよそ半額の20,000円前後でチケットを購入することができます。
しかし、早期に予約する際に活用できる「スーパーバリュー」の方が安い料金となっています。
「スーパーバリュー」は早期予約が必要、かつキャンセルの制限が厳しいため、予定が読めなくて、早期予約が使いづらい場合に「株主優待割引」を使うと良いでしょう。
「ANA国内線搭乗優待」は上手くはまれば20,000円程の価値、早期予約が可能な場合はメリットなしという結論になります。
次に「ANAグループ各社・提携ホテル優待」の方ですが、使い方が多数あるため、計算は割愛させていただきます。
しかし、大きなものでも「ホテル料金が20%割引」であったり、「ツアーが5%〜7%割引」となるので、利用すれば数千円単位で割引を受けることができそうです。
売却した場合
次に売却した場合の金額を調査した結果です。
メルカリでは1枚1,200円前後で売られていましたので、意外と安かったです、
(※コロナウイルスが流行している際に調べましたので、普段はもう少し高値である可能性があります)
一方で「ANAグループ各社・提携ホテル優待」はほとんど値段がついていませんでした。「ANA国内線搭乗優待」とセットで売るか、諦めるかのどちらかになりそうです。
まとめ
ANAホールディングスの株主優待は売却することもできますが、使用した方が圧倒的に価値が高いことがわかりました。
ただ使い方次第では、ただ単に早期予約を利用した方がお得になる場合もありますので、その点は注意が必要です。
この記事を参考に、お得に株主優待を利用してもらえれば幸いです。
また、最近はANAホールディングスの株価は下落しており、単純な投資先としても魅力があると個人的には考えています。
分析記事を書いていますので、よろしければご覧ください!