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【ミサワホーム上場廃止】トヨタ自動車と株式交換を実施

2020年1月7日、トヨタ自動車とミサワホームが株式交換を実施しました。それに伴いミサワホームは2019年12 月30日付で上場廃止となりました。

 

今回の株式交換に至るまでと今後について調べてみましたので、解説していきたいと思います。

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。

これまでの経緯

元々ミサワホームは、平成17年3月31日にトヨタホームの親会社であるトヨタ自動車と資 本提携契約を結び、資材の共同調達、土地の共同購入・分譲等の共同事業を実施していました。

 

その後更なる連携強化を目的として、平成29年1月5日にトヨタホームが51.00%のミサワホーム株を保有するに至り、連結子会社化されました。

 

そして2019年5月9日に、主にトヨタ自動車とパナソニックの両社が共同出資し、トヨタホーム、ミサワホーム、パナソニックホームズ等を子会社とする街づくりに関する合弁会社を設立することが発表されました。

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つまりミサワホームは最終的にはこの合弁会社の傘下に入ることになるのですが、その過程でトヨタホームがミサワホームを一度完全子会社化することとなったため、株式交換及びミサワホームの上場廃止が決定されました。

 

株式交換とは

株式交換とは、完全子会社となる会社の発行済株式のすべてを完全親会社となる会社に取得させる際に使われる手法の一つとされています。

 

株式交換では一般的に、完全親会社の株式を、定められた交換比率に応じて完全子会社の株主に交付します。

 

今回の場合は、「ミサワホーム(=完全子会社)」の発行済株式を「トヨタホーム(完全親会社)」が取得するために株式交換を行いました。

 

ただし少しややこしいのが、今回の株式交換では、いわゆる「三角株式交換」の方法が取られたことです。ここで「三角株式交換」について触れておきます。

 

通常の株式交換では、完全親会社となる「トヨタホーム」の株式と完全子会社となる「ミサワホーム」の株式を交換し、「ミサワホーム」の株主は「ミサワホーム」の株式と引き換えに「トヨタホーム」の株式を得ます。

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しかし、今回は「三角株式交換」の方式が取られました。通常の株式交換と異なる部分を説明します。

 

今回完全親会社となる「トヨタホーム」は「トヨタ自動車」の完全子会社でもあります。

 

そこでミサワホームの株主は、株式交換の対価としてトヨタホームの普通株式の代わりに、トヨタホームの親会社であるトヨタ自動車の普通株式が割り当てられました。

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つまり、これまでミサワホームを保有していた株主は、日本企業において時価総額1位のトヨタ自動車株を保有することになりました。

 

これは株主にとってもメリットがあることで、仮に非上場企業である「トヨタホーム」の株式と株式交換が行なわれてしまうと、その後流動性が低い株式となってしまいます。

 

それが「トヨタ自動車」の株式と交換されることで、東証1部に上場しているため流動性は担保されることに加え、企業規模・安定性などもある程度保証されていると言えるでしょう。

 

交換比率について

株価の交換比率についてですが、トヨタ自動車株1:ミサワホーム株0.155の割合で株式交換が実施されました。

 

この交換比率を私が知った際の株価(2019年11月7日終値時点)で調べてみたところ、

ミサワホーム株:1,195円

トヨタ自動車株:7,736円

となっており、その比率は0.1545の割合でした。ほぼ株式交換比率と同じ数字です。

 

それもそのはず、株式交換が発表された2019年5月9日にはストップ高となり、ミサワホームの株価が951円(+150円)に急騰しています。

 

そしてそれ以降、交換比率に応じてトヨタ自動車株と同様の動きをし、現在の株価になっている訳です。

 

※参考:ミサワホームのチャート

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 今後のためにも、株式交換が発表されると株価は交換比率に収束していくと覚えておくと良いでしょう。

 

株式交換後の対応

株式交換後のミサワホーム株はトヨタ自動車株に換わります。

 

交換比率は1:0.155ですので、仮にミサワホーム100株を保有していたとすると、トヨタ自動車15.5株と交換されます。

 

トヨタ自動車株の売買単位は100株ですので、15株が単元未満株、0.5株が端株になります。

 

単元未満株は、私が活用しているSBI証券等のネット証券を利用すれば普通に売買できますし、単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので保有し続けるのも一つの方法です。

 

ただし端株に関しては2020年1月6日のトヨタ自動車の終値で売却されて、投資資金が戻ってきます。

 

トヨタ自動車の株価が7,565円でしたので、株価7,565円×0.5株=3,782円となり、この3,782円が証券口座に入金されます。

 

まとめ

私自信は、ミサワホーム株がトヨタ自動車株と交換になると聞いて驚きました。しかしこの結果に関しては、個人的に歓迎しています。

 

これまで100株で50万〜80万程度のトヨタ自動車株には中々手が出しにくかったのですが、時価総額が日本で断トツの1位であるトヨタ自動車株を単元未満株とはいえ保有できるからです。

 

また、トヨタ自動車は配当利回りでも3%前後と決して悪くはありませんので、今回株式交換で得られる15株に関しては、当面継続保有していきたいと考えています。

 

世の中には上場廃止になってしまう銘柄も存在しますが、全てが倒産する訳では無く、今回のように他の株式と交換になる場合や、株式を買い取ってもらえる場合もあります。

 

そうやって考えると、株式投資をやる上での企業倒産リスクは思ったよりも低いのではないかと感じました。

 

これは人それぞれの感じ方次第ですがまた一つ勉強になって良かったです!

 

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