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【買取価格も調査!】ヴィレッジヴァンガードの株主優待はおすすめか?

「ヴィレヴァン」の愛称で有名な「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション」ですが、株主優待が魅力的だという評判が高い銘柄です。

 

私自身も100株保有しており、実際に何度か株主優待を受け取っています。

 

今年も買物券12枚と株主優待セールの招待券が送られてきました。

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今回は「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション」について、株主優待を中心としつつ様々な視点から紹介をしていきたいと思います。

 

【この記事の目次】

それでは早速内容に入っていきましょう。

株主優待内容

「ヴィレッジヴァンガード」の株主優待は「買物券」がメインです。

 

権利獲得に必要な株数は100株からで、保有株数による優待内容に違いはありません。

 

なお、権利確定月は11月の年1回となっています。

 

「買物券」は1枚1,000円分で、保有期間によってもらえる枚数が変わり、2年以上保有すると最大の12枚獲得できます。

保有期間 枚数 金額
1年未満 10枚 10,000円分
1年以上2年未満 11枚 11,000円分
2年以上 12枚 12,000円分

また、買物券とは別に株主優待セールの招待券を3枚もらうことができます。

 

この招待券は「ヴィレッジヴァンガードお宝発掘セール」と呼ばれる毎年春に行われるセールに入場することができます。

 

このセールでは、ほとんどの商品が「70%OFF」で手に入れることができ、とてもお得です。

 

欲しい商品に巡り会えるかは運次第ですが、株主優待の「買物券」を使用することもできますので、せっかくなら行ってみたいセールです。

 

優待券の使用方法

優待でもらえる「買物券」の使用方法を確認していきましょう。

 

こちらの買物券は、ヴィレッジヴァンガードを中心とした、グループが運営している店舗で使用できます。

 

具体的には以下の店舗で使用可能です。

  • ヴィレッジヴァンガード
  • new style
  • HARVEST VILLAGE
  • ヴィレッジヴァンガードアウトレット
  • ヴィレッジヴァンガード lite

 

使用時は、税込2,000円毎に1,000円券1枚が利用できます。

 

そのためどちらかと言うと、割引券のイメージの方がわかりやすいと思います。

 

以前は株主優待の買物券で全額支払いできましたが、ルール変更がありましたので注意が必要です。

 

また、2020年10月21日に株主優待制度の変更が発表され、「ヴィレッジヴァンガードダイナー」が利用可能店舗の対象から外れました。

 

個人的には「ヴィレッジヴァンガードダイナー」での飲み食べ放題が良いと思っていたのだけに残念です…。

 

2021年1月31日までは優待が使えるようなので、最後に駆け込みしてみてはどうでしょう?

 

金券ショップでの買取価格

買物券を最もお得に活用するには、実際に店舗で使用するのが良いのですが、それが難しい場合は金券ショップで買い取ってもらうのも1つの手です。

 

実は私も直近4年間は金券ショップで優待券を売却しています。実際に私が売却した価格は以下の通りです。

  単価 枚数 総額
2017年 500円 12枚 6,000円
2018年 500円 12枚 6,000円
2019年 450円 12枚 5,400円
2020年 300円 12枚 3,600円

最近は値下がり傾向にあり、直近は3,600円と高くは売れませんでした。

 

中には1枚単価100円での買取という金券ショップもありましたので、ヴィレッジヴァンガードの株主優待の価値が落ちてきているとも言えるでしょう。

 

しかし、最近流行っている「メルカリ」を見てみると、12枚の優待が5,600円で売られていました。

 

多少の手間はかかりますが、2,000円も違うのであれば来年は「メルカリ」での売却に挑戦してみたいと思います。

 

優待・配当利回り

株主優待自体は魅力的ですが、実際にヴィレッジヴァンガードに投資すべきか判断するためにも、利回りを確認してみましょう。

 

以下の数値をもとに利回りを計算していきます。

・株価:910円(2020年3月6日終値)

・配当:14円(2019年5月期実績)

 

保有期間 優待 配当 優待+配当
1年未満 11.0% 1.5% 12.5%
1年以上2年未満 12.1% 1.5% 13.6%
2年以上 13.2% 1.5% 14.7%

※参考:金券ショップ買取パターン 

保有期間 優待 配当 優待+配当
1年未満 3.3% 1.5% 4.8%
1年以上2年未満 3.6% 1.5% 5.2%
2年以上 4.0% 1.5% 5.5%

優待利回りがとにかく高く、優待と配当を合わせた利回りは最大14.7%になります。

 

仮に優待券を売却した場合も最大5.5%となりますので、いずれにせよ利回りに関してはかなり魅力的だと言えます。

 

ヴィレッジヴァンガードの事業内容

ヴィレッジヴァンガードでは「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)、食品、アパレル等を販売しています。

 

店舗は全国に広がり、2019年8月末時点で346店を展開しています。

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しかし、最近は不採算店舗の閉鎖により店舗数を減らしています。現時点では、2020年5月期は1店の純増の計画となっています。

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また、子会社を通じてネット通販も行なっています。販売している商品はリアル店舗と同様です。なお、飲食事業はすでに譲渡していて、現在は小売事業に専念しています。

 

直近の業績

直近の業績は以下のようになっています。

単位:百万円 売上高 営業利益 純利益
2016年5月期 46,758 -271 -4,353
2017年5月期 35,680 215 -618
2018年5月期 34,186 371 227
2019年5月期 33,862 447 188
2020年5月期(予) 33,300 590 140

2016年前後にかけて大きく赤字を計上しています。

 

これは業績不振を受けて、事業の整理や不採算店舗の閉鎖をして経費を圧縮した経緯があります。

 

また、その際に巨額の特別損失を計上した関係もあって、2016年5月期は純利益が大きな赤字となりました。 

 

その後の営業利益の推移を見ると、ひとまずは立ち直ったと感じられますが、拡大路線ではありませんので、売上高の伸びは残念ながら見られません。

 

業績面では決して好調とは言えず、個人的には今後大きな成長をしていくことはないと考えます。

 

また、今後の業績によっては減配や株主優待廃止の可能性も視野に入れておく必要があります。

 

投資指標

割安性の指標であるPBRとPERを確認してみます。(2020年3月6日終値) 

・PBR:1.07倍

・PER:51.1倍

 

PBRは1.07倍と普通な感じがしますが、PERは51.1倍とかなり割高となっています。

 

原因は十分な利益が確保できていないことと、株主優待が株価の支えになっていることの2つが大きいと考えています。

 

また、直近の株価の推移も確認しておきます。

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株価は2016年の業績悪化と株主優待の改悪に伴い、値下がりが続いています。

 

最近の1,000円前後が妥当な株価だと私は考えています。

 

投資指標の面からも決して「買い」を勧められる状態ではありません。

 

まとめ

最後にこれまで見てきた情報をまとめていきたいと思います。

 

まずは「ポジティブな要素」と「ネガティブな要素」とに分けてみます。

 

「ポジティブな要素」

・株主優待が魅力的(優待利回りが高い)

・株主優待の換金が可能

 

「ネガティブな要素」

・収益性が低い

・割高感のある株価

・株主優待の変更、廃止リスク

 

ヴィレッジヴァンガードは株主優待に魅力のある銘柄で、利回りは申し分ありません。

 

一方で業績の悪化や、株主優待の変更・廃止リスクが伴う銘柄でもあります。

 

私は「1,334円」で株式を購入しましたので、それに比べるとだいぶ下落してしまいました。

 

株主優待だけで買いの判断をするのは危険だとも言えます。

 

このような背景踏まえ、結論として買いはオススメしません。

 

私自身はかなり前から保有しており、今でも毎年株主優待を受け取っていますので、今後も継続保有はしても良いかとは考えています。

 

しかし買い増すつもりは全くありませんし、今後購入を検討される方は慎重にご判断いただきたいと思っています。

 

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