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【人事はどこを見ている?】グループディスカッションの評価ポイントと落ちる人の特徴

就職活動における選考の1つとして「グループディスカッション(グループワークとも呼びます)」があります。

 

近年はこのグループディスカッション選考を実施する企業が増えてきています。

 

私は人事部時代に新卒採用をしていた際に、数百人の選考を実施してきました。その経験も踏まえて、どのようにすれば選考に通過しやすいか解説していきたいと思います。

 

【この記事の目次】

 

それでは早速内容に入っていきましょう。

 

グループディスカッションとは

グループディスカッションとは、決められたテーマを元に複数人のグループでディスカッションを行い、1つの結論を出すというものです。

 

その過程を選考官が見ていて、合否が決定されます。

 

多くの場合は書類選考の次くらいの、比較的早い段階で参加する選考になることが多いです。

 

そのため、グループディスカッションを通過できないと面接にたどり着けないことも多く、苦手意識をもってしまうと就職活動全体に影響を及ぼしてしまいます。

 

グループディスカッションの目的

企業がグループディスカッションを導入する目的は主に以下の2つです。

①面接では把握できない能力を測る

②選考の効率化

 

それでは1つずつ詳細を解説していきます。

 

①面接では把握できない能力を測る

グループディスカッションでは面接では把握しきれない、対人能力と思考力などを測ることができます。

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面接では定型的な質問があるため、ある程度回答を準備することができますが、グループディスカッションは「テーマ」と「メンバー」によって大きく内容が変わるため、その場での対応力が求められます。

 

そういった力を測ることができるというのが企業にとってのメリットとなります。

 

②選考の効率化

グループディスカッションは選考の初期段階で取り入れられることが多いです。その理由は、企業側が効率的に選考を行うためなのです。

 

グループディスカッションは大体5人〜8人くらいの選考を同時に行うことができます。これは個人面接に比べると、1人当たりにかかる時間が短いです。

 

まとめると、面接には無い視点を加えつつ、効率的に選考を行なうことがグループディスカッションを導入する目的ということになります。

 

評価されるポイント

グループディスカッションで評価されるのは、突き詰めると1つです。

それは、「目的に向かって行動する力」これにつきます。

 

就活対策本やネットを見ていると、様々な評価されるポイントが書かれています。例えば以下のようなものです。

  • とにかく積極的に発言する、最初に発言する
  • 司会をやるとリーダーシップがアピールできる
  • 発言のない人に話を振る
  • 人の話を聞く、相手の話を否定しない

 

これらも間違いではないですが、あくまでも方法論です。

 

あくまでも与えられたテーマに対する成果物(結論)を出すために行動しているかどうかが見られています。

 

そのため、先ほどの例にも少し考え方を変える必要があります。

 

とにかく積極的に発言する、最初に発言する

成果物を完成させるための発言を積極的にしている

 

司会をやるとリーダーシップがアピールできる

リーダーシップをとって成果物の完成に導いている

 

発言のない人に話を振る

チーム全員でより良い完成物を完成させるために行動している

 

人の話を聞く、相手の話を否定しない

話を聞き、一旦受け入れた上で目的に合致しているか精査する

 

このように、評価されるポイントは様々なことが言われていますが、自分の中で「目的に向かって行動する」という視点を加えてアウトプットすることが非常に大切です。

 

落ちる人の特徴

私がグループディスカッションの選考官をしている時に、落としていた人にはほとんど決まった特徴がありました。

 

その特徴とは、以下の3つです!

  • コミュニケーション能力が低い
  • 目的から明らかに逸脱している
  • 発言、行動をしない

理由についても簡単にお伝えしておきたいと思います。

 

①コミュニケーション能力が低い

コミュニケーション能力の定義が中々難しいですが、私はビジネスにおいて会話が通じるかをコミュニケーション能力と考えていました。

 

実際に選考を行なっていると、グループの仲間の話を理解していない、会話が噛み合っていないことが意外と多くあります。

 

これには原因が大きく2つあって、話の内容が理解できない(理解能力に難あり)か、仲間の話を聞いていない(性格に難あり)ことによることが多いです。

 

特に「話の内容が理解できていない」ことに関しては、どの就活対策本にも書いていないのと、自分では気がつきにくいことでもあるため、これに該当して落ちた人はグループディスカッションで落ちた理由がわからなくなってしまうでしょう。

 

対策は一朝一夕にはできませんが、とにかく語彙力を高めること・活字を読むことです。

 

そして選考の場では、なるべく主観や固定観念を除いて話を聞く意識をするようにしましょう。

 

②目的から明らかに逸脱している

グループディスカッションでは、与えられた課題の成果物を時間内に出すことが求められています。

 

その目的から明らかに逸脱した行動をとってしまっていると落ちる可能性が高くなります。

 

俗に「クラッシャー」などとも呼ばれていますが、自分の話したいことばかりを話してしまうことには注意が必要です。

 

チームとして成果物を完成させる意識を持ちましょう。

 

また意外と多いのが、決して主張が強いわけでは無くとも、的はずれな発言であったり、話がそれてしまっていることです。

 

これも本人は自覚していない可能性が高いです。

 

反対にこれに気がついて、グループの軌道修正ができると高評価となるでしょう。

 

③発言、行動をしない

ここまで来ると、余計なことを言わないほうが良いのでは?と思ってしまいそうですが、それは違います。

 

発言や行動が全くない人は、選考官からすると正直判別不能です。ただ「何もしない人」という印象だけが残ります。

 

そのため、選考側の立場からすると「合格にできる理由が無い」のです。黙って座っているだけでは合格できないと考えておきましょう!

 

あくまでも私が選考官をしていた時の基準ではありますが、この3つについては恐らくどの企業でも共通していることではないかと思いますので、少なくともケアしておいて損はないでしょう。

 

役割は重要?

グループディスカッションでは役割分担をすべきであるとよく言われていますが、果たして役割について選考官はどのように見ているのかをお伝えしたいと思います。

 

まず、よく出てくる役割には「司会」「書記」「タイムキーパー」「発表者」があります。

 

これらの役割を担うことが加点要素かと言うと、正直それほど気にしていません。何もしないよりはマシというくらいです。

 

大事なのは役割を通して、グループの成果物完成に貢献しているかどうかです。

 

ただし、何度もグループディスカッションを見てきた経験から、この役割は決めておいたほうがより良い成果物が生まれる傾向にあります。

 

そして、その中でも特に必要な役割が「書記」です。

 

グループディスカッションでは最後に意見をまとめていく必要がありますが、この時にそれまでの発言内容をすべて覚えていることは不可能に近いです。

 

そのため、グループの発言内容を記録しておくことが必要になります。

 

実際に書記がいなかったグループは、グダグダな結果にしかなりませんでした。

そのため、「書記」を必ず最初に決めるようにしましょう。

 

ただし、役割を決める際は手早く決めなければなりません。

 

役割を決めるのに時間をかけてしまって、本題に割く時間がなくなってしまうのは本末転倒です。大体30秒〜1分くらいで役割を決めてしまうのがポイントです。

 

グループディスカッションのコツ

グループディスカッションを上手く進めるためのコツを紹介したいと思います。

 

私が選考官として何回ものグループディスカッションを見てきた経験から、オススメするのは以下の4つです。

  • 時間配分を最初に決めておく
  • グループの意見を見える化する
  • 企業研究をしておく
  • 選考官と受験者の人数比率をチェック

理由も含めて詳しく解説していきます。

 

①時間配分を最初に決めておく

1つ目は、時間配分を最初に決めておくことです。時間内に成果物を完成させることはビジネスの世界でも、選考の場でもとても重要です。

 

そのため、最初に時間配分を決めるのですが、大まかには以下の3つの時間を用意しましょう。

  • アイデア出しの時間
  • 議論を深める時間
  • 意見をまとめる時間

 

時間の配分は、与えられたテーマにもよりますが、

アイデア出しの時間:1、議論を深める時間:2、意見をまとめる時間:1

くらいの割合を目安にすると良いでしょう。

 

②グループの意見を見える化する

2つ目はグループで出た意見を全員が把握できるようにしておくことです。そのためには全員が見れる形で文字におこしておくことが必要です。

 

グループディスカッションによっては大きな模造紙やホワイトボードが用意されていますので、それを活用します。

 

もしその用意がなかった場合は、なるべく大きな紙を使って全員が見えるように意見を記録していきましょう。

 

これを実行する上で、書記の役割が非常に重要になります。場合によっては書記を1人に任せるのではなく、複数人で行なうのもありです!

 

③企業研究をしておく

3つ目はグループディスカッションに参加する前に企業研究に取り組んでおくことです。

 

企業によっては、自社の事業に関係のある内容をグループディスカッションのテーマにしていることがあります。

 

その場合は予備知識があった方が的を得た発言ができますし、企業を理解しているアピールにもなります。

 

事前にできる準備として、しっかりと取り組んでから選考に臨みましょう。

 

④選考官と受験者の人数比率をチェック

最後にこれはやや裏事情的なコツですが、選考官と受験者の人数比率が実はポイントです!

 

私の経験上、選考官1人当たりで見る受験者が多いほど、細かいところに気が回らなくなります。

 

そのような時は積極性をアピールした方がいいでしょう。発言が少ないと選考官の印象に全く残らないまま不合格になるリスクが高くなります。

 

反対に選考官1人当たりの受験者が少ないほど、細かいところまで見ています。

その場合は、何度もお伝えしている「目的に向かって行動する」ことを意識して取り組みましょう。

 

練習方法

グループディスカッションは練習して慣れることで、上手くいきやすくなります。とはいえ、こればかりは自分1人で練習できるものではありません。

 

そこで練習する方法についてですが、企業説明会でグループディスカッションを用意している企業があるので、それを狙って参加してみるのが1つの手です。

 

またインターンシップなどでも、本格的に仕事を体験するものと、集まった学生でグループをになって成果物を作るものの2つのパターンがあります。

 

本来、インターンシップとしての価値は前者の方が高いのですが、後者に該当する場合でも、グループディスカッション選考の練習としては良いものになると思います。

 

ちょっと勇気はいりますが、習うより慣れろということで、実際にグループディスカッションに参加してみるのが何よりの練習になります。

 

早期から選考を行なっている企業を受けてみたり、インターンシップに参加してみたりして経験を積みましょう。

 

就職活動における考え方と全体像の紹介記事はこちら

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